2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
『水時計』 ジム・ケリー/玉木亨訳 創元推理文庫水時計 (創元推理文庫)作者: ジム・ケリー,玉木亨出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/09/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (32件) を見る『水時計』の魅力については、す…
『ママのトランクを開けないで』 デボラ・シャープ/戸田早紀訳 ハヤカワ・イソラ文庫ママのトランクを開けないで (イソラ文庫)作者: デボラ・シャープ Deborah Sharp,ヒガシマサユキ,戸田早紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/04/05メディア: 文庫こ…
第7回「スパイ転じてよろずトラブル解決業に」 今回ご紹介するのは、日本でもCS放送のみならずDVD化も開始されて、認知度アップ中のトラブルシューターもの「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」です。 主人公のマイケル・ウェスティンは、元はアメリ…
『過去からの来訪者 イヴ&ローク23』/MEMORY IN DEATH J・D・ロブ(J.D.Robb)/中谷ハルナ・訳 定価924円(税込)/ISBN: 978-4-86332-242-4 刊行日:5月20日 2059年12月。クリスマスを間近に控えて賑わうニューヨークに、その女はやってきた――かつての…
イベント続きでしばらくお休みをいただいていたこの欄、また隔週で更新をしますのでよろしくお願いします。 これまでは現役でシリーズが刊行されている作品ばかりを採り上げてきたが、完結したものや、現在小休止中のシリーズにだって、もちろん本欄は言及し…
『51番目の密室』/The 51st Sealed Room 早川書房編集部(編) 定価1,785円(税込)/ISBN:978-4-15-001835-1 刊行日:2010/05/07/〈ハヤカワ・ミステリ1835〉 伝説のアンソロジーが、今またここに甦る。好評『天外消失』に続いて贈る、短篇ミステリ…
『裏切りの峡谷』/MISSION CANYON メグ・ガーディナー (Meg Gardiner) /杉田七重・訳 集英社文庫/定価980円(税込) 2010年5月20日発売/ISBN978-4-08-760603-4 ストーリーテリングの巧みさにスティーヴン・キングが惚れ、 キャラクターづくりの才にジェフ…
会心の訳文を書けというお達しが…… いや、リレーエッセイなんですけどね。強制されたわけではなく、みずから謹んでお受けしたのですが、心情的にはお上からのお達しです。 そう言われた瞬間いくつかの文章が頭に浮かび、どれにしようかと頭を悩ませる――とい…
『マクダフ医師のまちがった葬式』/Service for Two ケイト・キングズバリー(Kate Kingsbury)/務台夏子・訳 創元推理文庫/ 定価1008円(税込)/5月11日/ISBN: 978-4-488-25304-2 ペニーフット・ホテルは大忙しだった。メイドのガーティーが結婚する…
「なんだか怪しいセールス・トーク」 皆さんこんにちは。いつもは「冒険小説にはラムネがよく似合う」で冒険小説についてのコラムを執筆しております、東京創元社編集部のSと申します。毎回変なことばかり書いてしまい、ブログに掲載されるたび「うぉぉ……」…
今年、設立10周年を迎えた本格ミステリ作家クラブでは、記念事業としてクラブが設立された2000年から2009年の10年間に翻訳されたミステリの中から最優秀作を選出することとしました。 そのために、まず昨年末に会員から最優秀作に相応しいと思う…
全世界400万部突破! 読み出したら止まらない、超弩級歴史エンターテインメント!! 海のカテドラル(上・下)/La Catedral del Mar イルデフォンソ・ファルコネス(Ildefonso Falcones)/木村裕美・訳 RHブックス・プラス(文庫) ISBN: 978-4-270-10330-2(上…
2010 Agatha Award Winners Malice Domestic has announced the winners of the 2010 Agatha Awards as follows: Best Novel: The Brutal Telling, by Louise Penny Best First Novel: The Sweetness at the Bottom of the Pie, by Alan Bradley Best Nonfic…
『死との約束』(クリスティー文庫)を読了。その昔これも映画になったよな、という記憶がかろうじてあるが、これも語られているのを聞いたことのない作品であった。ちなみに旅先モノだが、『ナイルに死す』に打ちのめされた現在、旅先ものへの不安感は(ク…
バウンティハンターを主人公にすえたミステリーといえば、ジャネット・イヴァノヴィッチの〈ステファニー・プラム〉シリーズを思い浮かべる人が多いだろうか。軽快なテンポで展開されるストーリーに、ステファニーをはじめ、個性豊かな面々が登場する実に愉…
『閉店時間』(Closing Time and Other Stories) ジャック・ケッチャム(Jack Ketchum)著/金子浩訳 扶桑社海外文庫 発売日:2008年7月30日 閉店時間 (扶桑社ミステリー ケ 6-9)作者: ジャック・ケッチャム,金子浩出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2008/07…
ジョイス・キャロル・オーツは、どんなイメージをもって受け止められているのでしょう。 作品の幅があまりにも広く、つかみどころがない印象もありますが、ある種の極北である『生ける屍』(井伊順彦訳)などというすさまじい作品を翻訳出版した身としては、…
ミダスの汚れた手/The Taint of Midas アン・ズルーディ(Anne Zouroudi)著/ハーディング祥子・訳 小学館文庫/定価 790円/発売日:5月7日 ISBN: 9784094084719 神話の地を舞台に人間の欲望と罪業を描くミステリー 現代化の波が押し寄せるギリシャの街…
さる3月に発表された第1回翻訳ミステリー大賞の受賞作ドン・ウィンズロウ『犬の力』。翻訳者・東江一紀氏に副賞として図書カード5万円分を贈呈いたしました。このたび東江氏から、その使い道についてご寄稿いただきました。(事務局) わが家は計ったよう…
5月8日朝刊文化欄に第1回翻訳ミステリー大賞がドン・ウィンズロウ『犬の力』に決定したことなどの記事が掲載されました。
ココ・シリーズファンで、検索ワードによってこのHPにたどり着いた方、申し訳ありません。まだ新作は出ていないんです。今後いつ出版されるかの見通しも立っておりません。でも、作品ガイドなので、いちおう最後まで読んでくださいね。 「訳者が勝手につづ…
ミステリマガジン2010年6月号に、小特集として、翻訳ミステリー大賞授賞式をはじめ、コンベンションの詳細なリポートなどが約50ページにわたり掲載されました。 大賞を受賞したドン・ウインズロウ氏、東江一紀氏のコメントをはじめ、受賞記念のウインズロウ…
「会心の訳文ね、はい、はい、では三つほど……」なーんてすらすら挙げられる翻訳家になってみたい! パソコンのまえで一日じゅうしかめ面で、うなり、頭を抱え、ついにはじっとしていられなくて、ほんの数畳の部屋を意味もなくうろついて、ときどき叫んじゃっ…
ブックカバーの話 編集者の日常を綴るこのコラムへの登場は二度目になるので、何を書こうかつらつら考えていたのですが(会社でやってるtwitterの話とか、近ごろのおすすめスイーツの話とか)、職場で本にまつわる私的な体験談を披露したら、同僚ほぼ全員に…
『鷲は舞い降りた[完全版]』 ジャック・ヒギンズ/菊池光訳 ハヤカワ文庫NV鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)作者: ジャックヒギンズ,Jack Higgins,菊池光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1997/04/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 124回この商品を…
(承前) そしてそしてそして、今回の本題(?)私の心を鷲づかみした罪深い男、リーアム・デヴリンについて語ります! 彼に言及しないなんてことがあろうか! いやない! この本を読み終えてからというもの、誰かとリーアムについて語り合いたくてしかたが…
2010 MWA Edgar Award Winners Mystery Writers of America is proud to announce the Winners for the 2010 Edgar Allan Poe Awards, honoring the best in mystery fiction, non-fiction and television published or produced in 2009. The Edgar Awards …
書評七福神とは!? ゴールデンウィークもそろそろ終わりですが、いかがお過ごしですか? 少々遅くなってすいません。「書評七福神」のコーナーです。4月の刊行作品は力作ぞろいで激戦が繰り広げられました。 早速今月の一冊を見てみましょう。 (ルール) …
『桃のデザートには隠し味 お料理名人の事件簿1』 リヴィア・J・ウォッシュバーン/Livia J. Washburn 武田ランダムハウスジャパン 初版:2007/12/1桃のデザートには隠し味 [お料理名人の事件簿1] (RHブックス・プラス)作者: リヴィア J ウォッシュバーン,赤…