2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

思わず応援したくなるヒロイン――『疑惑のスウィング』(執筆者・上條ひろみ)

打ちっぱなしなら経験あるけど、コースに出たことはなし。十八番ホールまであって、アンダーパー、オーバーパー、オン、OBぐらいまでならわかるけど、ボギーって? イーグルって? アルバトロスって? そんなまったくのゴルフ初心者(わたしもそうです)でも…

偵察任務#06:マシュー・クワーク『The 500』(執筆者・矢口誠)

今回とりあげる翻訳家は、はにかんだ笑顔が女性に人気の(とわたしがニラんでいる)田村義進である。このギシン(正しい読み方はヨシノブなのだが、業界の人は親しみをこめてギシンさんと呼ぶことが多い)に対して、わたしはいま大きなワダカマリをいだいて…

調べものをめぐる私的あれこれ(執筆者・匝瑳玲子)

わたしのエッセイも最終回。ここまで書いてきて、調べものでずいぶんといい思いをさせてもらってきたことをあらためて実感している。翻訳はひとりでする作業なので、調べものもたいてい、ひとりでする。編集者の協力を別にすれば、基本的に単独で完結しやす…

「真夏の読書探偵」 最優秀作品賞 全文掲載 (後編)

去る10月19日(金)に第3回「真夏の読書探偵」作文コンクールの最終審査結果を発表しましたが、きのうときょうに分けて、最優秀作品賞を受賞なさった3人のかたの作品全文を掲載します。 後編では、2年連続で最優秀賞を受賞なさった小平采果さんの作品をご紹…

「真夏の読書探偵」 最優秀作品賞 全文掲載 (前編)

去る10月19日(金)に第3回「真夏の読書探偵」作文コンクールの最終審査結果を発表しましたが、きょうとあすは最優秀作品賞を受賞なさった3人のかたの作品全文を掲載します。 スペースの都合で、まずおふたり(木下雄太さん、山内優莉さん)の作品をご紹介し…

往事茫々 3 翻訳者を読む(執筆者・染田屋茂)

前回の繰り返しのようだが、編集者駆け出しの頃はもちろんワープロはなかった。すべて手書きの原稿である。 原稿用紙の主流はペラ(200字詰め)。小学生の頃から400字詰めに作文を書かされていた身としては、新鮮な印象があった。都筑道夫氏ご愛用のオリジナ…

読書会資料傑作選・第3回 『ボーン・コレクター』読書会へのメッセージ(執筆者・池田真紀子)

各地方読書会の資料傑作選、第3回は2012年1月27日に開催された第5回大阪読書会(課題書『ボーン・コレクター』)へ訳者の池田真紀子さんが送ってくださったメッセージをご紹介します。 ―――――――――――――――――――――――― ディーヴァー作品翻訳の楽しみ (ライムの…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第九十回(執筆者・霜月蒼)

第三十四回はビル・フィッチューの巻(執筆者・東野さやか)

突然ですが、虫が苦手です。 庭仕事をしてるときに耳もとでブーンという羽音がしたりするともうだめ。たとえそれがミツバチでも、家に飛びこんで、しばらくたってからそうっと様子をうかがい、いなくなっていたら庭仕事を再開し、また羽音が聞こえたら家に飛…

最新海外ミステリーニュース20121022(執筆者・木村二郎)

2012 CWA Dagger Award Winner Announced (CWA賞受賞作発表) The Crime Writers Association of Britain (CWA) announced the winners of the 2012 Dagger Awards along with other "Crime Thriller Awards" on October 18 as follows: The Gold Dagger…

調べものをめぐる私的あれこれ(執筆者・匝瑳玲子)

翻訳者はみな同じだと思うが、自分が訳した本はかわいい。出版までの数か月のあいだ一言一句じっくりつき合い、校正も含めて何度も読みとおすわけだから、濃密な時間をともに過ごした者としてそれは自然な感情だろう。仮に初読の際には距離感があったとして…

第7回福岡読書会開催!

第7回福岡翻訳ミステリー読書会を開催します (後援:翻訳ミステリー大賞シンジケート) 天高く馬肥ゆる秋、食欲も読書欲もいや増す今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。福岡では、このたび第7回の読書会を催す運びとなりましたので、以下のとおり…

■各地読書会カレンダー■

シンジケート後援・各地読書会カレンダー ■各読書会の告知記事は【名称(回)】をクリック。 ■「関西AC」=「関西アガサ・クリスティー読書会」 ■2015年以前終了分は過去ログをごらんください。 ■2017年 月 日 曜 名称(回) 課題書 状態 9 2 土 熊本(13) 『オ…

東京創元社 10月の新刊

『ミステリーズ!』vol.55 OCTOBER 2012 東京創元社(雑誌)/定価1260円(税込)/10月11日/ISBN:978-4-488-03055-1 【読切】 クリスタ・デイヴィス「ピーナツと香水」島村浩子◎訳 ●夫婦水入らずの週末を過ごすべく、湖を訪れた妻を待っていたのは──【エ…

ローレンス・ブロック酒場part3は本日開催です!

昨日のローレンス・ブロック講演会は大盛況で終了しました。 そして本日、ファンイベントが開催されます。もしご都合がつけば、ブロックさんと直接できるまたとない機会ですのでぜひご参加ください。 上記のチラシを印刷してご持参いただければ、予約料金(5…

第3回読書探偵作文コンクール 最終審査結果発表!

みなさん、お待たせしました! 第3回「真夏の読書探偵」作文コンクールの最終審査結果を発表します。 今年の応募総数は84作(小学生79作、中高生5作)。9月下旬の予選委員による選考によってまず17作(小学生16作、中高生1作)の1次選考通過作が選出さ…

ケッチャム原作映画『ザ・ウーマン』にまつわるあれこれ(執筆者・金子浩)

ケッチャム映画最高傑作との呼び声が高い『ザ・ウーマン』が10月20日よりシアターN渋谷にて公開される( http://the-woman-movie.com/ )。日本では、2010年公開の『隣の家の少女』に続く二作目の劇場公開ということになる。そのほかのジャック・ケッチャム…

ローレンス・ブロック酒場part3はこんな内容です

償いの報酬 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)作者: ローレンス・ブロック,田口俊樹出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2012/09/21メディア: 文庫 クリック: 18回この商品を含むブログ (13件) を見る こんばんは。夜なので静かに告知しちゃいます。今週…

10月23日(火)ドイツ・ミステリー酒場をやります!

罪悪作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ,酒寄進一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/02/18メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 32回この商品を含むブログ (71件) を見る濡れた魚 上 (創元推理文庫)作者: フォルカー・クッチャー,酒寄進一出…

ケッチャム鬼畜営業日記 (執筆者・扶桑社 販売促進部M)

扶桑社 販売促進部Mの ケッチャム鬼畜営業日記 隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1998/07/01メディア: 文庫購入: 66人 クリック: 960回この商品を含むブログ (240件) を見る 今…

調べものをめぐる私的あれこれ(執筆者・匝瑳玲子)

初めて翻訳の仕事をいただいたのは、十五年前のことだった。緊急医療にたずさわる医師たちが文章を寄せたエッセイ集の共訳で、二十一篇のうち、わたしは四篇を担当することになった。一般読者向けの本なので、ものすごく専門的というわけではなかったが、ち…

原書房《コージーブックス》10月の新刊

ドーナツ事件簿(2) 動かぬ証拠はレモンクリーム/ Fatally Frosted (2010) ジェシカ・ベック Jessica Beck/山本やよい訳 定価=本体838円+税/10月10日発売 ISBN:978-4-562-06008-5動かぬ証拠はレモンクリーム―ドーナツ事件簿〈2〉 (コージーブックス)作者…

第3回福島読書会レポート(執筆者・杉澤秀明)

最初はどうなることかと心配したんです。「読書会終了後には二本松の提灯祭りへご案内します」を誘い文句に参加者を募集したところ、定員を大幅に超える16名(幹事役含む)の方からお申込みがありました。しかも、そのうち12名が女性ですから、まさしく…

第3回千葉読書会のご案内

【10/23追記】おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちご希望の方はご連絡ください。 いや〜、驚きました。 先日、酒場イベントでお会いした他地方読書会のご参加者から、「千葉読書会は、課題書が高貴なイメージがある」といわれました。 ええーっ、…

東東京読書会、リベンジします!(欠員募集)

9月30日のホームズでレトロにデビュー予定だった東東京読書会。にっくき台風の影響で中止になってしまいました。 でも、めげません。リベンジの会をさっそく企画しました。変更は日程のみ、会場(本会、二次会とも)、課題書、参加費等はそのままです。 …

第四回翻訳ミステリー大賞選出にむけて

翻訳者のみなさまへ すっかり秋めいてまいりました。 みなさまにはご健勝のことと存じます。 さて、早いもので、また今年も翻訳ミステリー大賞選出の季節がやってきました。 話題作のチェックなど、そろそろ投票の準備にはいっていただければ幸いです。 1:…

「これ、子どもに通じるかな」――児童書翻訳者は、謎の食べ物をどう訳す?(執筆者・内藤文子)

第3回読書探偵作文コンクールの応募も締め切られ、現在、審査がおこなわれています。わたしは今年も二次選考をお手伝いさせていただくので、どんな作品に出会えるかと今からわくわくしています。ご応募くださったみなさま、どうもありがとうございました。 …

書評七福神の九月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 年末ベストテンの季節が近づいてきました。刊行点数もじわじわと増え始め、みなさん嬉しい悲鳴を上げているのではないかと思います。さて、九月はどのような秀作がありましたでし…

デイヴィッド・ピース講演『越境する言葉、幻の東京』のお知らせ

デイヴィッド・ピース講演『越境する言葉、幻の東京』のお知らせ ノワール小説『TOKYO YEAR ZERO』『占領都市 TOKYO YEAR ZERO II』で、終戦直後の東京とそこで起こった恐るべき犯罪とを描いたイギリス人作家、デイヴィッド・ピース氏。氏を招いた特別講演が…