2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第五十二回はテリー・シェイムズの巻(執筆者・東野さやか)

先日、本がつまった段ボール箱を片っ端からあけて探し物をしていたら、ジェイムズ・スウェインの『カジノを罠にかけろ』と『ファニーマネー』が出てきました。わあ、なつかしい! これ、大好きだったなあ。62歳の元刑事が、ラスヴェガスのカジノでイカサマハ…

『三秒間の死角』のバトンを受けとるのはあなた!(執筆者・猫谷書店)

『三秒間の死角』という本があることを知ってほしい。そしてあなたも読んでほしい。 これほど、たくさんの受け継がれたバトンの存在を感じる本を、私は知らない。 遠く北欧はスウェーデンから日本の書店に並ぶまでの間、バトンは途中で何度も落とされそうに…

ソフトバンククリエイティブ4月の新刊

ヘラクレスの墓を探せ!(上・下)/ The Tomb of Hercules アンディ・マクダーモット/棚橋志行訳 定価:780円(税抜)上下共通 ISBN: 978-4797373189(上) ISBN: 978-4797373721(下)ヘラクレスの墓を探せ! (上) (SB文庫)作者: アンディ・マクダーモット,…

最新海外ミステリーニュース20140426(執筆者・木村二郎)

2014 CWC Arthur Ellis Award Nominees Announced (アーサー・エリス賞候補作発表) The Crime Writers of Canada has announced the nominees for the 2014 Arthur Ellis as follows: Best Novel John Brooke, Walls of a Mind, Signature Editions Seán H…

第13回 せんだい読書会開催!(シンジケート後援第5回)

第13回 せんだい探偵小説お茶会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) ジル・チャーチル『ゴミと罰』(創元推理文庫)読書会ゴミと罰 (創元推理文庫 (275‐1))作者: ジル・チャーチル,浅羽莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1991/08/11メディア…

授賞式企画「七福神でふりかえる翻訳ミステリーこの一年」レポート

去る4月19日、東京・本郷でひらかれた「第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」では、大賞の公開開票式に先立って「七福神でふりかえる・翻訳ミステリーこの一年」がおこなわれました。 当サイトの人気コーナー「書評七福神の今月の一冊」は、い…

今年もやりました! 出版社対抗ビブリオバトル・レポートと各社の隠し玉公開!

すでにお知らせしたとおり、去る4月19日に翻訳ミステリー大賞・読者賞の授賞式とコンベンションが開催されました。休憩後の第2部の目玉イベントとして、昨年も大好評だった出版社対抗ビブリオバトルがおこなわれたので、きょうはその模様を紹介します。 ビ…

東京創元社 4月の新刊

『ミステリーズ!』vol.64 APRIL 2014 東京創元社(雑誌)/本体価格1200円(税抜)/4月12日/ISBN:978-4-488-03064-3 【東京創元社60周年記念連載】 「わたしと東京創元社」 有栖川有栖、津原泰水、東川篤哉、池 央耿 【読者投稿部門】かずちゃん、ウサギ…

「翻訳ミステリー大賞・読者賞を徹底的に語る!座談会」@大阪 開催!

事務局の越前敏弥です。翻訳ミステリー大賞・読者賞決定の興奮冷めやらぬなか、26日(土)の午後6時から紀伊國屋書店グランフロント大阪店で「翻訳ミステリー大賞・読者賞を徹底的に語る!座談会」を開催します。 この日のイベントは2部構成になっていて、…

翻訳ミステリー大賞・読者賞決定・公式フライヤー完成!

すでにお知らせしたとおり、第5回翻訳ミステリー大賞・第2回翻訳ミステリー読者賞の受賞作が19日(土)に発表されました。 第5回翻訳ミステリー大賞・第2回翻訳ミステリー読者賞決定! この結果を受けて、配布用の公式フライヤー(チラシ)が作成されたの…

第2回翻訳ミステリー読者賞御礼(執筆者・大木雄一郎)

去る4月19日、第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション会場において、第二回翻訳ミステリー読者賞の結果を発表しました。すでに、当サイトや読者賞サイトで発表されているとおり、読者賞は『三秒間の死角』アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルス…

第11回名古屋読書会のお知らせ

(4月22日追記)おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は公式アカウント( cozymystery@nifty.com )までご連絡下さい。 ちょっと奥さま、ご覧になりまして? NHKドラマ『ロング・グッドバイ』の初回放送! ワタクシ、三十年前にチャン…

第五回翻訳ミステリー大賞決定!

決定! 第五回翻訳ミステリー大賞 4月17日(木)に締め切られた第五回翻訳ミステリー大賞二次投票の結果が、4月19日(土)、東京本郷の鳳明館・森川別館にて開催された授賞式&コンベンションの公開開票式において決定いたしました。 受賞作は『11/22/63』ステ…

最新海外ミステリーニュース20140418(執筆者・木村二郎)

2014 Barry Award Nominees Announced (バリー賞候補作発表) Deadly Pleasures Mystery Magazine has announced the nominees for the Barry Awards as follows: Best Novel: A Conspiracy of Faith, by Jussi Adler-Olsen (Dutton)特捜部Q ―カルテ番号64―…

第3回金沢読書会レポート(執筆者・市川史朗)

今回の課題図書は、アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレム(舌噛んで出血したよ……)共著、ヘレンハルメ美穂(スウェーデン風の芸名、否、筆名かと思ってたらご本名とのことで……)訳、『三秒間の死角』でアリンス!! この傑作を片手に県外から来訪…

第14回 日本のミステリー小説の仏訳状況(執筆者:松川良宏)

以前にこの連載で「日本のミステリー小説の英訳状況」を紹介したことがあるが、今回はフランス語への翻訳状況を紹介する。2か月ほど前、中村文則がアメリカのミステリー賞、デイヴィッド・グーディス賞の2014年の受賞者に決定した。日本の作家が英語圏のミス…

盤面の不敵〜アントニイ・バークリー『服用禁止』(執筆者:ストラングル・成田)

服用禁止 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)作者: アントニイバークリー,Anthony Berkeley,白須清美出版社/メーカー: 原書房発売日: 2014/03/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 原書房ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ約3年半ぶりの…

第11回:頼むから放っておいてあげて!――『真夜中の相棒』(執筆者・♪akira)

頼むから放っておいてあげて! 何度再読したのかすら覚えていない。なのに、ページをめくるごとにこの言葉が頭に浮かんでくる。ラストに向かうにつれてそれは叫びになり、やるせない涙で頭の中が一杯になる。 新装版 真夜中の相棒 (文春文庫)作者: テリーホ…

3月度の金の女子ミス・銀の女子ミス発表!(執筆者・大矢博子)

北欧と言えば? ヤコブセンやアアルトの家具がお好きな奥様、こんにちは。マメリッコのファブリックがお気に入りのお嬢様、ごきげんよう。アアルト&マメリッコのお部屋で紐解くならやっぱり北欧ミステリですよね。ただ常々不思議なのが、北欧ミステリはなぜ…

【再掲】第五回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内

第五回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内 締め切り迫る! 4月17日(木)です。 2014年1月6日に発表された第五回翻訳ミステリー大賞の最終候補作を対象とした二次投票のご案内です。 最終候補作7作は以下のとおりです(作品名50音順)。 『11/22/63』ステ…

第8回札幌読書会のお知らせ

(5月15日追記)おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は公式アカウント( sapporo.readingparty@gmail.com )までご連絡下さい。 5/17(土)、第8回札幌読書会を行います。 課題本は『大鴉の啼く冬』(アン・クリーヴス著 玉木亨訳 創…

今、ふたたびル・カレ ミステリ羅針盤#1のお知らせ(執筆者・酒井貞道)

東西冷戦が終わった時、人はもうスパイ小説は流行らないと言った。早川書房からの作品刊行が一旦途切れた際には、ル・カレの盛期は過ぎたのだろう、とも言った。しかしどうだろう。今なお、ジョン・ル・カレは一貫して輝き続けている。 冷戦終結時には予想だ…

最新海外ミステリーニュース20140410(執筆者・木村二郎)

2014 Thriller Award Nominees Announced (スリラー賞候補作発表) The International Thriller Writers has announced the nominees for the 2014 Thriller Awards as follows: BEST HARDCOVER NOVEL Linda Castillo – HER LAST BREATH (Minotaur Books) L…

書評七福神の三月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 消費税もついに8%に引き上げられました。在庫調整を狙ったものか、3月は刊行点数がそれほど多くなかったような気がします。しかし、その中にもやはりキラリと光る作品が。さあ…

J・D・サリンジャー略年譜(「君にも見えるガイブンの星」資料。作成:杉江松恋)

J・D・サリンジャー作品リストはこちら。 J・D・サリンジャー略年譜 ※ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』(晶文社)を参考にしました。 1919年1月1日 ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー誕生。父ソロモン・サリンジャー(ユ…

J・D・サリンジャー作品リスト(「君にも見えるガイブンの星」資料。作成者:杉江松恋)

去る4月4日、新宿BiriBiri酒場において「君にも見えるガイブンの星」イベントを開催しました。 作家特集として新訳版『フラニーとズーイ』が刊行されたJ・D・サリンジャーをとりあげましたが、以下はその際に配布したレジュメです。2013年に刊行された最新…

第3回『四つの署名』その1(執筆者・日暮雅通)

注意! この連載は完全ネタバレですので、ホームズ・シリーズ(正典)を未読の方はご注意ください。 このコラムでは、映像作品やパスティーシュ、およびコナン・ドイルによる正典以外の作品を除き、全60篇のトリックやストーリーに言及します。(筆者) ■資料の…

第12回大阪読書会レポート(執筆者・小佐田愛子)

第12回大阪レイモンド・チャンドラー読書会(3月15日)レポート 前回の『冥闇』読書会から少し日が空いてしまいましたが、第12回目の大阪読書会、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』/『ロング・グッドバイ』を課題書に執り行いました。 課題書を発表…

第Q回福島読書会のお知らせ

「翻訳ミステリーのABCからXYZまで」を課題書選定テーマにした、翻訳ミステリー福島読書会、アルファベットシリーズ「Q」の開催が緊Q決定いたしました。 課題書は――福島読書会、最初で最後の北欧ミステリー、デンマーク発の警察小説シリーズ、ユッシ…

第六回東東京読書会のお知らせ

おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望のかたは専用アドレスまでご連絡ください。 みなさま、こんにちは。 翻訳ミステリー界最大のイベント、翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせも、すでに本サイトで発表されており、翻ミ…