2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【再掲】《スティーヴン・キング酒場》開催のおしらせ

万国のスティーヴン・キング・ファン集結せよ! ジム・トンプスンまつりに続いて開催するのは 《恐怖の帝王》スティーヴン・キングまつり!! 『IT』『ザ・スタンド』に次ぐ大スケールを誇る第三の代表作 『アンダー・ザ・ドーム』が日本でも刊行となった…

最新海外ミステリーニュース20110429(執筆者・木村二郎)

■2011年・エドガー賞発表!■ The Mystery Writers of America has announced the winners for the 2011 Edgar Awards as follows: ●長篇賞(Best Novel): The Lock Artist, by Steve Hamilton (Minotaur)The Lock Artist作者: Steve Hamilton出版社/メーカ…

【再掲】福岡と大阪で翻訳ミステリー読書会!

福岡と大阪で、5月に当シンジケートの後援する読書会があいついで開かれます。1月に参加なさったかたも、今回はじめてというかたも、ぜひ気軽にご参加ください。 今回は日程的に無理というかたも、案内に記載された読書会専用アドレスへご一報くだされば、…

 第十二回『無法のL』

キンジーは家主・ヘンリーより、近所に住むバッキーという青年の悩みを解決して欲しいと依頼される。急死したバッキーの祖父、ジョニーが本当に第二次世界大戦時、義勇軍として参加していたのか、調べてほしいというのだ。遺族が軍人墓地に埋葬しようとした…

《スティーヴン・キング酒場》開催のおしらせ

万国のスティーヴン・キング・ファン集結せよ! ジム・トンプスンまつりに続いて開催するのは 《恐怖の帝王》スティーヴン・キングまつり!! 『IT』『ザ・スタンド』に次ぐ大スケールを誇る第三の代表作 『アンダー・ザ・ドーム』が日本でも刊行となった…

第五の刺客:アンナ・マクリーン(その2)

そっかー。あんまり”コージー・オア・ノット”ということを意識していなかったのでなかなか新鮮ですね。と、突然何を言い出したのかわからない方のために説明しておきますと、前回の課題作『ルイザと女相続人の謎(名探偵オルコット1)』(創元推理文庫)を…

第八だらだら(続・訳注という地雷)

前回は訳注について、途中までしか書けなかったので、今回はその続き。(と思ったが、またずるずるになってしまった。反省^^;) 前回は訳注を本文中に吸収させるという方法を書いた。その時も書いたが、セリフの中では難しいが、地の文の中なら比較的容易な…

講談社文庫4月の新刊●4月18日

封印された系譜(上・下)/Found Wanting (2008) ロバート・ゴダード/北田絵里子訳 発行年月日:2011/04/15 ISBN:978-4-06-276960-0 定価(税込・上下各):990円封印された系譜(上) (講談社文庫)作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子出版社/メーカー: 講…

ミステリタリー翻訳者のがらくた箱(その4)(執筆者・村上和久)

サッカーなどのチーム・スポーツでキーマン的存在のことを「〇〇の司令塔」と呼ぶことがある。誰がいいだしたのかは知らないが、司令塔(conning tower)といえば、軍艦で指揮に必要な要具や操艦に必要な舵輪などを特に分厚い装甲板で囲い、敵弾が命中しても…

福岡と大阪で翻訳ミステリー読書会!

福岡と大阪で、5月に当シンジケートの後援する読書会があいついで開かれます。1月に参加なさったかたも、今回はじめてというかたも、ぜひ気軽にご参加ください。 今回は日程的に無理というかたも、案内に記載された読書会専用アドレスへご一報くだされば、…

翻訳ミステリー長屋かわら版・第12号

お待たせしました。夜の更新になってしまってすみません。 今回は、水曜に決定した第2回翻訳ミステリー大賞の話題を中心に。 田口俊樹 私の妻の姉の話。 だいぶまえのことらしいけれど、柏崎の原発見学ツアーに参加したときのこと。 とにかく警備とか安全対…

関西翻訳ミステリー読書会のお知らせ

関西翻訳ミステリー読書会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援)の読書会を開催いたします。 開催日 5月13日(金) 場所 大阪駅(梅田駅)近辺(徒歩3〜7分程度) (5月4日のJR大阪三越伊勢丹とLUCUAのオープンに伴い、JR大阪駅が様変わ…

東京創元社 4月の新刊 

『ミステリーズ!』vol.46 APRIL 2011 東京創元社(雑誌)/定価1260円(税込)/4月9日/ISBN:978-4-488-03046-9 ■魅惑の読切短編大集合! ・ファン待望の復活、〈助産師探偵の事件簿〉最新作。青井夏海「払ってください」 ・探偵ジョー・ヴェニスが出会っ…

第十二回:『電話魔』

87分署攻略作戦第十二回は『電話魔』です。87分署の宿敵と後に呼ばれると話には聞く「デフマン」の初登場作品となります。果たしてどんな奴なのか。そして、彼が今回目論む犯罪計画とは? その辺りを織り込みつつ、あらすじを紹介してみたいと思います。 体…

速報! 第2回翻訳ミステリー大賞決定!

決定! 第2回翻訳ミステリー大賞 受賞作は『古書の来歴』(ジェラルディン・ブルックス/森嶋 マリ訳・武田ランダムハウスジャパン)に決定しました! 有効投票数58票の内訳は、 『音もなく少女は』8票 『古書の来歴』27票 『卵をめぐる祖父の戦争』7…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第五十回(執筆者・霜月蒼)

新潮文庫4月の新刊●4/1発売

いたって明解な殺人/A Very Simple Crime グラント・ジャーキンス(Grant Jerkins)/二宮磬・訳 新潮文庫/定価:本体629円(税別) ISBN: 978-4-10-217851-5いたって明解な殺人 (新潮文庫)作者: グラントジャーキンス,Grant Jerkins,二宮馨出版社/メーカ…

TVを消して本を読め!第十八回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第18回 シビアでくらーい諜報戦を描いてイギリスで大人気の「MI−5 英国機密諜報部」 世界で一番有名なスパイ、007ことジェイムズ・ボンドが所属しているSIS(イギリス情報局秘密情報部)、旧称をMI6(イギリス軍情報部第6課)という組織は、イ…

「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のお知らせ 第5弾

杉江松恋@なんか怖い外見の人です。第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベントを10倍楽しむ方法を書いてみます。 1)直接見る 場所などの詳細は以前の告知でお知らせした通り。会場では開票作業および授賞式の模様を実際に見られるほか、法月綸太郎氏と三…

ミステリタリー翻訳者のがらくた箱(その3)(執筆者・村上和久)

翻訳者のなかには、「陸軍と海軍で Captain と Lieutenant を訳し分けるだけでも手間なのに、なぜ英国空軍(RAF)はこんな面倒臭い階級名を使っているのだろう」と疑問に思われたかたもおられるだろう。 陸軍航空軍をルーツとするアメリカ空軍が陸軍時代…

「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のお知らせ 第4弾

youtubeに本イベントの予告映像がアップされました! 1.日時 4月20日(水)19時開場 19時30分開演 2.場所 東京都新宿区「EXIT」 http://www.hijouguchi.com 大きな地図で見る 3.料金 前売1500円 当日2000円 前売りチケットは「Live W…

最新海外ミステリーニュース20110415(執筆者・木村二郎)

CWA Dagger in the Library Longlist AnnouncedThe Crime Writers' Assoication of Britain (CWA) has announced the longlist for its 2011 Dagger in the Libray as follows: SJ Bolton (Bantam Press, Transworld) William Brodrick (Little, Brown) RJ E…

扶桑社発のひとりごと 20110415(執筆者・扶桑社T)

第11回 出版にまつわるあれこれをお話ししてきましたが、いよいよ、日本の出版社がどうやって翻訳する作品の権利を取得するのか、という翻訳出版のキモの部分に入ってきました。 まずは、どのように海外の本が日本に紹介されるのか、そのプロセスから見てい…

「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のお知らせ 第4弾

youtubeに本イベントの予告映像がアップされました! 1.日時 4月20日(水)19時開場 19時30分開演 2.場所 東京都新宿区「EXIT」 http://www.hijouguchi.com 大きな地図で見る 3.料金 前売1500円 当日2000円 前売りチケットは「Live W…

第十一回『殺害者のK』

「十か月前に私の娘を殺した人間を探し出して。」深夜にキンジーの事務所を訪れたジャニス・ケプラーは、キンジーに娘のローナを殺害した犯人を突き止めるよう、調査を依頼する。ローナの死は真相が究明されないまま、不審死として処理されていた。ところが…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第四十九回(執筆者・霜月蒼)

「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のお知らせ 第3弾

昨日に引き続き、4月20日(水)開催の「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のゲストを発表します。 最初のXは、ミステリー作家・法月綸太郎さんでした。 そしてもう1人のXは、同じくミステリー作家の三津田信三さんです! 三津田信三 みつだ…

初心者のためのロバート・ゴダード(執筆者・北田絵里子)

洒落っけのない眼鏡に、もっさりと生やした顎ひげ、愛用感のあるジャケットとチノパン。著者近影で見るゴダード氏は、気さくな史学教授みたいな風貌をしています。実際、ご本人はケンブリッジ大学で歴史を学んだわけですが、彼の書く作品には、知性の香りこ…

「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」のお知らせ 第2弾

それでは4月20日(水)開催の「第2回翻訳ミステリー大賞開票記念イベント」、1人目のゲストを発表します。 気になる1人目のXは、ミステリー作家・法月綸太郎さんです! 法月綸太郎 のりづき・りんたろう 1964年生まれ。島根県出身。京都大学推理小説…

ミステリタリー翻訳者のがらくた箱(その2)(執筆者・村上和久)

東日本大地震ではイスラエル国防軍の医療チームがいちはやく被災地入りして援助活動をおこなったことは報道でご存じの方もおられるだろう。 その活動をつたえる写真を見ていて、チームの何人かがパラシュート部隊員の赤いベレーらしきものをショルダー・スト…