2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
課題書を読んでから、にわかヴァイオリンスキーに拍車がかかりまくっている浜松読書会世話人でございます。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 去る7/4(土)、第2回浜松読書会が開催されました。課題書はポール・アダム著、青木悦子訳『ヴァイオリン職人…
第17回:『おれの中の殺し屋』― WARNING! WARNING! これぞ暗黒小説の決定版! 全国15カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリ…
みなさんこんにちは。あっという間に7月になってしまいました。いまさらでたいへん恐縮なのですが、5月24日に開催した第9回東東京読書会のレポートをお届けしたいと思います。これを書くために当日のメモを引っ張り出したのですが、いやー、すっかり記憶から…
【写真】第3回島田荘司推理小説賞授賞式から。左から胡傑さん、島田さん、文善さん 2009年、本格ミステリーの未来を切り拓く才能を華文(中国語)世界に求めた、島田荘司推理小説賞(以下、島田賞)が始まりました。 賞を主催するのは台湾の皇冠文化出版有…
アメリカのベストセラー・ランキング 8月2日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. GO SET A WATCHMAN New! Harper Lee ハーパー・リーGo Set a Watchman: A Novel (English Edition)作者: Harper Lee出版社/メーカー: Harper発売日…
「翻訳ミステリーのABCからXYZまで」を課題書選定テーマに、『ABC殺人事件』でスタートした翻訳ミステリー福島読書会も回を重ねて13回目、アルファベットシリーズ「R」のお知らせです。 今回の課題書はリチャード・マシスン『奇術師の密室』。 車…
時は世紀末……世界は核の炎に包まれた!! だが……人類は死滅していなかった!! 世紀末救世主伝説。 「愛をとりもどせ〜〜!」 ……的なアポカリプスSFと今回の課題図書『ステーション・イレブン』は、全く質が違うのである。この作品は、第29回アーサー・C・ク…
すっかりご無沙汰しています。5月30日(土)、初夏らしい青空のもと、表参道にて無事に第1回南東京読書会を開催することができました。遅くなりましたが、みなさまにお礼とご報告を。 当日の参加者は、神戸や沖縄からお越しくださったかた、朝ドイツを出てそ…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 みなさん、暑いですね。こういうときはちゃんと水分を摂って、熱中症にならないようにお気をつけください。そして涼しい部屋に戻ったら、ぜひ楽しいミステリーを。今月も七福神を…
薔薇の輪 (創元推理文庫)作者: クリスチアナ・ブランド,猪俣美江子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/06/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る クリスチアナ・ブランドの本邦初訳作登場。心ときめくではないか。昨年紹介された『領主…
水の葬送 (創元推理文庫)作者: アン・クリーヴス,玉木亨出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/07/19メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る シェトランド。 白状すると、シリーズ一作目の『大鴉の啼く冬』を翻訳するまで、それがどこにあるの…
アメリカのベストセラー・ランキング 7月26日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. THE GIRL ON THE TRAIN Up Paula Hawkins ポーラ・ホーキンズThe Girl on the Train: A Novel (English Edition)作者: Paula Hawkins出版社/メー…
おかげさまで満席となりましたので募集を締め切ります。 キャンセル待ちを希望される方は tamananreading@gmail.com までご連絡ください。(8月3日追記) レンブラントの帽子作者: バーナード・マラマッド出版社/メーカー: 夏葉社発売日: 2010/05メディア:…
第6回神戸翻訳ミステリー読書会のご案内 来たる夏に心躍るみなさまも、うっすら面倒くさい思いを抱かれるみなさまもいかがお過ごしでしょうか。 第6回神戸読書会は晩夏の納涼スペシャルとして、「奇妙な味」と呼ばれるテイストの短編小説を集めたアンソロ…
中国の本屋には海外のミステリ小説がよく平積みされていますが、欧米の小説に英語のタイトルも併記されているように、表紙に日本語タイトルまで書かれている日本の小説も見ることができます。例えば東野圭吾の『放課後』や東川篤哉の『放課後はミステリーと…
男の首 黄色い犬 (創元推理文庫 139-1)作者: ジョルジュシムノン,中島河太郎,Georges Simenon,宮崎嶺雄出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1969/05/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見るLa tête d'un homme, Fayard, 1931[原題:男の首] 『…
全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! 今回ご紹介するのは4月に開催された当HP主催コンベンションのビブリオバトル優勝作、ハラルト・ギルバース『ゲルマニア』(訳:酒寄進一/集英社文庫)なんですが、担当編集Sさん(女性)から「このコー…
2015 IWT Thriller Award Winners Announced (国際スリラー作家協会賞受賞作発表) The International Thriller Writers announced the winners for the 2015 Thriller Awards as follows: 2015 ThrillerMaster Recipient: Nelson DeMille 2015 Silver Bull…
アメリカのベストセラー・ランキング 7月19日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. THE ENGLISH SPY New! Daniel Silva ダニエル・シルヴァThe English Spy (Gabriel Allon Series Book 15) (English Edition)作者: Daniel Silva出…
北東京読書会? そんなのあったような、なかったような……、とおもった皆さま! 北東京読書会はちゃんと存在します。地下組織にはまださせません。第2回読書会を開催します。 さて、久しぶりの開催なので、北東京読書会が課すミッションを改めて確認します。 …
おかげさまで満席となりましたので募集を締め切ります。 キャンセル待ちを希望される方は ykhma.rg@gmail.com までご連絡ください。(7月15日追記) 2012年から活動を続けてきた横浜読書会も、ついに10回目を迎えました。 そんな記念すべき回に取り上げるの…
『ミステリーズ!』vol.71 JUNE 2015 東京創元社(雑誌)/本体価格1200円/6月12日/ISBN:978-4-488-03071-1 【特集】 作品ガイドと翻訳家エッセイで贈る 新訳・名作ミステリの扉 「更新」されるクラシック・ミステリ ──創元推理文庫・新訳の概況 若林 踏 …
メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド作者: Abbie Bernstein,矢口誠出版社/メーカー: 玄光社発売日: 2015/07/21メディア: 大型本この商品を含むブログ (27件) を見る 今回、翻訳ミステリー大賞シンジケートの事務局から『メイキング・オブ・…
今回取り上げる作家は、ロサンジェルスを舞台にちょっと変わった私立探偵小説を書いているマイケル・クレイヴンです。 ホームページによると、著者は広告会社に勤務した後フリーランスのクリエイティブ・ディレクターとして独立、その傍らでこれまでに Body …
アメリカのベストセラー・ランキング 7月12日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. THE GIRL ON THE TRAIN Stay Paula Hawkins ポーラ・ホーキンズThe Girl on the Train: A Novel (English Edition)作者: Paula Hawkins出版社/メ…
CWA Dagger Award Shortlists (Part 2) Announced (CWA賞候補作発表 その2) The Crime Writers' Association of Britain (CWA) announced the shortlists for three other categories (Gold, Creasey New Blood, Fleming Steel) of the 2015 CWA Dagge…
Seven CWA Dagger Award Winners Announced (CWA賞、7部門の受賞作発表) The Crime Writers' Association of Britain (CWA) announced the winner of the CWA Dagger Awards in these following categories: Diamond Dagger: Catherine Aird The Inter…
第16回:『暗い鏡の中に』――本格ミステリーと幻想小説の美しい融合 全国15カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリ…
ぼーっとしているあいだに、今年ももう半分がすぎてしまいました。新年にたてた目標は、半分どころかほとんど達成できていませんが、今さらどうしようもないので、後半に賭けたいと思います。われながらお気楽だなあ。 五月三十日に南東京読書会(課題図書:…
注意! この連載は完全ネタバレですので、ホームズ・シリーズ(正典)を未読の方はご注意ください。 このコラムでは、映像作品やパスティーシュ、およびコナン・ドイルによる正典以外の作品を除き、全60篇のトリックやストーリーに言及します。(筆者) ■資料の…