2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第三回翻訳ミステリー大賞二次投票のお願い&投票要項

「第三回翻訳ミステリー大賞」最終選考(二次投票)の投票締切日は当初3月31日(土)とご連絡致しました。 しかし、よりよい賞にするためにひとりでも多くの翻訳者の方に投票をいただきたく、直前ではありますが、投票締切日を4月12日(木)まで延長したい…

藤原編集室通信(出張版) 第7回

H・R・ウェイクフィールド、あるいは最後の怪奇小説家 ジョン・ディクスン・カー『蝋人形館の殺人』も無事刊行となり、今月の当編集室はH・R・ウェイクフィールドの怪奇小説集『ゴースト・ハント』(仮題。創元推理文庫近刊)に取りかかっています。 カーの…

この思い、あの人に届け! 第13回「シルエット」 『神の手』の巻(執筆者・挟名紅治)

本日の読書日記に入る前に、ちょっと宣伝を。すでにサイトで告知されていますが、4月14日(土)に開催される第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションにて、読書会の進行を私、挟名が務めます。課題図書はニッキ・フレンチ『生還』です。突然の監禁…

Film5『ドライヴ』(執筆者・三橋曉)

ミステリ試写室 film 5 ドライヴ ミステリ試写室 #5 ドライヴ まず最初に告白しておかなければならない。映画『ドライヴ』は、ジェイムズ・サリスの原作だが、実はわたしはサリスのいい読者ではなかった。おそらく、過去には好意的とはいえない書評も書い…

第二十七回はジョー・R・ランズデールの巻(執筆者:三角和代)

ランズデールと聞いて、みなさん思い浮かべるのはアメリカ探偵作家クラブ長篇賞受賞の『ボトムズ』? それともノワールな『テキサス・ナイトランナーズ』やSFの『モンスター・ドライヴイン』ですか? アメリカ・ホラー作家協会の共同設立者のひとりであり、…

今何訳してる? (執筆者・日暮雅通)

第4回 訳文は腐るか? 今回が担当分の最終回ですが、なんだか某誌の「我が社の隠し玉」みたいになってきました(笑)。いや、“現在進行形”の仕事が多いのは当然自慢になりませんし、むしろ同時進行により質が落ちているんじゃないかというお叱りを受けそうで…

【再掲】第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ

■参加要項に【宿泊についてのご注意・3月13日追記】を追加いたしました。 すでにお申込の方もいま一度ご確認ください。■【3月25日追記】お申しこみが定員の半数を超えました。参加をご希望の方はお早めにご連絡ください。 来る4月14日(土)、場所は東京…

第6回大阪読書会のご案内

第6回 関西翻訳ミステリー読書会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) 満席のため締め切りました。キャンセル待ちや次回の案内の送付をご希望の方はkanmys_dk2011@yahoo.co.jp 宛に連絡ください。 ジェイムズ・エルロイ『ブラック・ダリア』読書会ブ…

翻訳ミステリー長屋かわら版・第29号

第三回翻訳ミステリー大賞二次投票要項 第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ その1 田口俊樹 全国ン百万の(妄想です)翻訳ミステリーファンのみなさん! 来月14日、いよいよ第三回翻訳ミステリー大賞授賞式およびコンベンションを…

#2『雲なす証言』

さて、ピーター卿の成長を追う試みも第二回である。今回はシリーズ第二作、『雲なす証言』(1926年、邦訳創元推理文庫、浅羽莢子訳)である。雲なす証言 (創元推理文庫)作者: ドロシー・L.セイヤーズ,Dorothy L. Sayers,浅羽莢子出版社/メーカー: 東京創元社…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第七十四回(執筆者・霜月蒼)

今何訳してる? (執筆者・日暮雅通)

第3回 3人の巨匠たちと 今週はちょっと趣向を変えて、「すでに訳し終わっているけれどもまだ訳している」本のことを書きます。どういうことかというと、原稿をいったんは渡したものの、刊行までにまだまだ時間がありそうなので改訂を続けている、というケー…

【再掲・追記あり】第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ その1

■参加要項に【宿泊についてのご注意・3月13日追記】を追加いたしました。 すでにお申込の方もいま一度ご確認ください。 お待たせしました! 当サイト・2月27日の記事「第三回翻訳ミステリー大賞二次投票要項&授賞式のご案内」でお知らせした第3回翻訳ミス…

第一回千葉読書会レポート・本篇――ドロシー・L・セイヤーズ『誰の死体?』をめぐる熱き語らい

「序」はこちら 写真は開始前の会場の様子です。 ここでご参加のみなさんのプロフィールを少々。 会社員。学生。レビューサイトの寄稿者。翻訳者。クリスティーからセイヤーズに入った人。クリスティーは好きだけど、セイヤーズは敬遠していた人。反対に、セ…

第一回千葉読書会レポート・序――古書店読書会はいかにして開催されしか(執筆者・高山真由美)

誰の死体? (創元推理文庫)作者: ドロシー・L.セイヤーズ,Dorothy L. Sayers,浅羽莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1993/09/24メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (36件) を見る 私の記憶が確かならば、あれは去年の夏でした。横浜読書…

イースターによせて――わたしの「ウサギ遍歴」(執筆者・武富博子)

春といえばイースター。イースターといえばウサギ。ということで、今回はウサギの話を。 ちなみにイースターとは、キリストの復活を祝うキリスト教のお祭りのことで、それが春の訪れを祝う古来のお祭りと結びつき、英語圏やドイツ語圏などではこの時期にウサ…

書評七福神の二月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 少し遅くなりましたが、今月も書評七福神をお届けします。二月は寒くて家から出にくかったから、みなさんも読書が進んだのではないでしょうか? (ルール) この一ヶ月で読んだ中…

ソフトバンククリエイティブ3月の新刊

ヒマラヤの黄金人を追え!(上・下)/The Kingdom(2011) クライブ・カッスラー、グラント・ブラックウッド (Clive Cussler, Grant Blackwood) /棚橋志行訳 定価:630円(上下各・税込)/3月22日発売 上:ISBN: 978-4797365450/下:ISBN: 978-47973654…

【再掲・追記あり】第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ その1

■参加要項に【宿泊についてのご注意・3月13日追記】を追加いたしました。 すでにお申込の方もいま一度ご確認ください。 お待たせしました! 当サイト・2月27日の記事「第三回翻訳ミステリー大賞二次投票要項&授賞式のご案内」でお知らせした第3回翻訳ミス…

【特別寄稿】萌え読みは楽しい――ホームズが教えてくれた禁断の悦び(執筆者・駒月雅子)

萌え読みは楽しい――名探偵ホームズが教えてくれた禁断の悦び ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウが大活躍の「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」(ガイ・リッチー監督)全国一斉ロードショーが、いよいよ始まりました。 嬉しくてどきどきしている…

2012年2月度カンパご報告

以下の方からカンパをちょうだいしました。 心よりお礼申し上げます。 ヨダヨウさま 資金カンパにつきましては、こちらをご覧ください。 翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局

今何訳してる? (執筆者・日暮雅通)

第2回 ホックとホームズ ヴァン・ダインの、というかファイロ・ヴァンスものの“新訳”に絡んでは、語りたいことがまだまだあるのですが、そういうものを書くは自分のホームページ(サイト)を作ってからにしたいと思っています。今さらHPでもないだろう、ブロ…

第三回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ(その1)

■参加要項に【宿泊についてのご注意・3月13日追記】を追加いたしました。 すでにお申込の方もいま一度ご確認ください。 お待たせしました! 当サイト・2月27日の記事「第三回翻訳ミステリー大賞二次投票要項&授賞式のご案内」でお知らせした第3回翻訳ミス…

「ミステリー読書地図」って何?

みなさん、こんにちは。翻訳ミステリー大賞事務局の杉江松恋です。 本日は来月開催されます「第三回翻訳ミステリー大賞」授賞式記念コンベンションにおいて実施を予定しています、「ミステリー読書地図」についてご案内しちゃおうと思います。 それって何? …

東京創元社 3月の新刊

『サクソンの司教冠(ミトラ)』/Shroud for the Archbishop ピーター・トレメイン(Peter Tremayne)/甲斐萬里江・訳 創元推理文庫/定価1365円(税込)/3月10日/ISBN:978-4-488-21816-4 フィデルマはローマにいた。ウィトビアの事件を共に解決した、…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第七十三回(執筆者・霜月蒼)

新潮文庫3月の新刊

顔をなくした男(上・下)/Red Star Eclipse(2012) ブライアン・フリーマントル(Brian Freemantle)/戸田裕之訳 新潮文庫/定価:本体各670円(税別)/ ISBN:上巻= 978-4-10-216562-1 下巻= 978-4-10-216563-8顔をなくした男〈上〉 (新潮文庫)作者: ブ…

TVを消して本を読め!第二十八回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第28回 ニューヨークを舞台に警察一家の活躍を描いた『ブルーブラッド〜NYPD家族の絆〜』 新年そうそう、きりきり舞いしている堺です。つか、あっというまに1月も終わっちゃったし! バレンタインデーも過ぎちゃったし!! つか、言ってるうちにホワイトデ…

今何訳してる? (執筆者・日暮雅通)

第1回 永遠のヴァン・ダイン 今月の本欄を担当する、日暮です。4回のお付き合い、よろしくお願い……したいのですが、去年の1月に連載されたピエール・アンリ・カミ・高野優さんの『初心者のためのカミ入門』第2回を待たれている方には、「ごめんなさい」です…

角川文庫2月の新刊

野蛮なやつら/ Savages (2010) ドン・ウィンズロウ Don Winslow /東江一紀訳 発売日:2012年 02月 25日 定価(税込):1000円 ISBN: 978-4-04-100174-5-C0197野蛮なやつら (角川文庫)作者: ドン・ウィンズロウ,東江一紀出版社/メーカー: 角川書店(角川グル…