2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「翻訳ミステリーとコラボイラスト展 my intimate mysteries yuko miyazaki solo exhibition」のご案内

こんにちは。翻訳者の匝瑳玲子と申します。 イラストレーターの宮崎裕子さんがこのたび、翻訳ミステリーとコラボしたイラスト展を開くことになりました。 シンジケートの事務局のみなさんから、このHPでのご紹介をおゆるしいただいたので、日程等の詳細を…

海外ミステリスニークプレビュー第三回のお知らせ(執筆者・若林踏)

どうも、あまりにもせっかちな桜のせいで、今年は花見に行けそうにない若林踏です。この原稿がアップされる頃には、もう葉桜だろうなー。 と、花散る風景に寂しさを覚えている場合ではございません。 海外ミステリの新作情報をいち早くお届けする「海外ミス…

最新海外ミステリーニュース20130329(執筆者・木村二郎)

2013 BARRY AWARD NOMINATIONS (バリー賞候補作発表) Deadly Pleasures Mystery Magazine has announced the nominees for the 2013 Barry Awards as follows: Best Novel GONE GIRL by Gillian Flynn (Crown) THE BLACK HOUSE by Peter May (Silver Oak T…

翻訳ミステリー長屋かわら版・第44号

田口俊樹 覚えておいででしょうか。前回翻訳ミステリー長屋かわら版・第43号 - 翻訳ミステリー大賞シンジケートの続きです。あいだがあきすぎて、書いてる本人もなんだか気抜けしちまったけど、今しばらくおつきあいのほどを。 Here's looking at you, kid. …

北上次郎の質問箱・第四回の回答・後篇(執筆者・霜月蒼)

「北上次郎の質問箱」第四回 霜月蒼さま ジャック・リーチャーは本当に カッコいいですか? 北上次郎の質問箱・第四回の回答・前篇(執筆者・霜月蒼) 【承前】 1986年、北上次郎の『冒険小説の時代』を読んでいたわたしは、ある作家の新作についての評に引っ…

マクロイ『小鬼の市』特別クロスレビュー(執筆者・深緑野分 & ストラングル・成田)

■めくるめく推理活劇譚の傑作 (執筆者・深緑野分) さあさ、翻訳ミステリ愛好家の紳士淑女の皆様、ずずいっとこちらへ。今回の目玉作品は、アメリカミステリ界の女王、ヘレン・マクロイの長編ミステリでございますよ。 『家蝿とカナリア』『暗い鏡の中に』…

第三十九回はジーン・ケリガンの巻(執筆者・高橋知子)

今回ご紹介するのはアイルランド発のクライム・ノヴェル、ジーン・ケリガンの"The Rage"です。 The Rage作者: Gene Kerrigan出版社/メーカー: Vintage発売日: 2012/05/03メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 舞台となるのはダブリン。暴行罪…

最新海外ミステリーニュース20130325(執筆者・木村二郎)

Left Coast Crime Award Winners Announced (レフト・コースト・クライム賞受賞作発表) Left Coast Crime 2013 has announced the winners for the four LCC awards as follows: Lefty Award: THE GIRL NEXT DOOR, by Brad Parks (Minotaur) Bruce Alexand…

ワクワクの言葉を探して(執筆者・青木悦子)

その4 手紙 さてこのエッセイも今回が最終回になりました。これまでは小説家や詩人歌人が仕事として紡ぎだしてきた言葉を見てきたわけですが、最後の今回は彼らがプライヴェートで誰かに語りかけた言葉をご紹介しようと思います。そう、「手紙」です。 わた…

読書会資料傑作選・第5回 『暁の死線』読書会へのメッセージ(執筆者・門野集)

昨日の東東京読書会レポートはいかがでしたでしょうか? 本日は、門野集さんが当日の参加者にあてて送ったメッセージの全文を紹介いたします。末尾にダウンロード可能なpdfファイルも添付しましたので、どうぞご利用ください。 ―――――――――――――――――――――――― 読…

第2回東東京読書会レポート(執筆者・島村浩子)

2月3日に神楽坂で開かれました第2回東東京読書会のレポートをお届けします。 あれ、2月3日の読書会レポをいまごろ? と思われる方もいらっしゃるかと思います。はい、実は第2回読書会の直前から世話人が順番に体調を崩してしまいまして……。ちょうど今…

いらなそうで、いるもの、な〜んだ?(執筆者・おおつか のりこ)

今回は、絵本の翻訳の話をします。 レイモンド・ブリッグズの『ゆきだるま』は、原作の味をそこなわないアニメーション化のおかげもあり、日本でも人気がすっかり定着しました。はじめてこの絵本を目にしたとき、コマ割りによる躍動感の一方で、色鉛筆のかさ…

『夏を殺す少女』著者アンドレアス・グルーバー氏来日イベントのお誘い(執筆者:杉江松恋)

さあ、みなさん。アンドレアス・グルーバーが来日しますよ!夏を殺す少女 (創元推理文庫)作者: アンドレアス・グルーバー,酒寄進一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/02/22メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (18件) を見る もしかす…

第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ(その1)

【4月7日追記】授賞式&コンベンションはおかげさまで満員となりましたので、参加申込を締め切らせていただきます。当日、みなさまにお会いできるのを楽しみにしております(事務局)。 お待たせしました! 当サイト・1月11日の記事「第四回翻訳ミステリ…

Film 12『シャドー・ダンサー』(執筆者・三橋曉)

ミステリ試写室 film 12 シャドー・ダンサー 憎しみの連鎖が紛争を深刻なものとした例は世界中に数多あるが、北アイルランド問題もそのひとつだ。1998年に和平協定のベルファスト合意がなされた後も、その火種はくすぶり続けていたが、近年になってエリ…

ワクワクの言葉を探して(執筆者・青木悦子)

その3 先達の翻訳 職業がらか、昔の翻訳に手がのびるタチです。 現代とまったく違う環境で、先達の方々がひとつひとつ五里霧中で手探りするようにつむぎだしてきた言葉には、一球入魂ならぬ、一語入魂の気迫と、どうしてもこの物語を日本の読者に届けたい!…

東京創元社 3月の新刊

『人形パズル』/Puzzle for Puppets パトリック・クェンティン(Patrick Quentin)/白須清美・訳 創元推理文庫/定価840円(税込)/3月21日/ISBN:978-4-488-14708-2 時勢ゆえ戦争に駆り出され、海の男になったピーター・ダルース中尉。久方ぶりの休暇を…

第3回札幌読書会レポート・後編(執筆者・畠山志津佳)

【前編】はこちら ご覧下さい、文字の隣の英国紳士♪ お店の方は言葉の意味がわからず、ネットで検索。あらかじめ読書会と伝えてあったことと、全員が同じ本を持っているのを見て「これだ!」と確信し、イメージを膨らませて描いて下さったものです。 私たち…

第3回札幌読書会レポート・前編(執筆者・畠山志津佳)

「ジーヴスで読書会しますよ〜」と告知をしたその夜。 某探偵よろしく、すすきののバーで馬鹿ッ話に興じていた札幌読書会に激震が走りました。 読書会に・・・・翻訳者さんが来る!しかも更にお二人”内地”の人が来る!・・・うっそ、マジ!? そしてそれから…

北上次郎の質問箱・第四回の回答・前篇(執筆者・霜月蒼)

「北上次郎の質問箱」第四回 霜月蒼さま ジャック・リーチャーは本当に カッコいいですか? 小学校の頃、わたしは角川文庫の西村寿行作品に付された北上次郎による解説を読んで、世の中には小説を筋道だって評する人間がいると知ったのである。あの体験がな…

書評七福神の二月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 二月の七福神です。ようやく暖かくなってきました。通勤通学の車内も心地よい眠りを誘う温度になってきたのではないでしょうか。春は誰でも眠いもの。そこではっと目を覚まさせる…

東京創元社 3月の新刊

『人形パズル』/Puzzle for Puppets パトリック・クェンティン(Patrick Quentin)/白須清美・訳 創元推理文庫/定価840円(税込)/3月21日/ISBN:978-4-488-14708-2 時勢ゆえ戦争に駆り出され、海の男になったピーター・ダルース中尉。久方ぶりの休暇を…

アガサ・クリスティー攻略作戦 第百回(執筆者・霜月蒼)

なんでもありのシリアルキラー大全?――『六人目の少女』(執筆者・佐竹裕)

六人目の少女 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ドナートカッリージ,Donato Carrisi,清水由貴子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/01/01メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (20件) を見る 自分が翻訳ミステリーの書評からしばら…

第二十回『暗殺者』の巻(執筆者・東京創元社S)

第二十回『暗殺者』の巻 みなさんこんにちは! まいど「冒険小説ラムネ」のお時間がやってまいりました。前回の『大洞窟』の回では、恐怖の「Mシーン」に関するたくさんの同意の声をいただき、たいへんうれしかったです。でもほんと、『大洞窟』はおもしろい…

ワクワクの言葉を探して(執筆者・青木悦子)

その2 詩歌はことばの宝箱 こんにちは。前回はわたしがワクワクする言葉を探して生きさまようになった(笑)きっかけについて書きましたが、今回は、そうした言葉がそれこそ綺羅星のごとく見つかる場所のことをお話ししようと思います。ずばり、それは「詩…

第6回名古屋読書会レポート(後編)ボストンにもホドがある。(執筆者・大矢博子)

愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)作者: デニスレヘイン,Dennis Lehane,鎌田三平出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2001/09/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (32件) を見る【前編はここ】 それはひとりの何気ない意見から…

第6回名古屋読書会レポート(前編)フリーダムにもホドがある。(執筆者・大矢博子)

名古屋読書会ももう6回目。 われらが名古屋の特徴は、参加者の幅広さにあると言えましょう。全回皆勤の常連さんと初参加の割合がほぼ同じ。喉から血を吐くほど翻訳ミステリを語るマニアと、「カタカナ多くて読みにくいです」という初心者もほぼ同数。「素人…

13.3.8(金) 杉江松恋のガイブン酒場#4(執筆者:杉江松恋)

こんにちは。杉江松恋です。 いつもありがとうございます。 「杉江松恋のガイブン酒場」は、ミステリー・プロパーの読者である杉江が、世界のさまざまな文学を読むことに挑戦してみたいと考えて始めたイベントです。その月以降に出る外国文学を早読みし一足…

第四回:霜月蒼さま ジャック・リーチャーは本当に カッコいいですか?(執筆者・北上次郎)

アウトロー 上 (講談社文庫)作者: リー・チャイルド,小林宏明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/01/16メディア: 文庫 クリック: 39回この商品を含むブログ (32件) を見るアウトロー 下 (講談社文庫)作者: リー・チャイルド,小林宏明出版社/メーカー: 講談…