2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧
センセーション・ノベルといえば、ウィルキー・コリンズ『白衣の女』(1860) あたりから英国で流行したメロドラマ的犯罪小説で、ミステリの母胎ともいわれる。ジャンルとしては、いっときの流行に終ったようにみえるが、その影響は形を変え、現代にも及んでい…
2017 Barry Award Nominees Announced (バリー賞候補作発表) Deadly Pleasures has announced the nominees for the 2017 Barry Awards as follows: Best Novel WHERE IT HURTS, by Reed Farrel Coleman (Putnam) THE WRONG SIDE OF GOODBYE, by Michael C…
アメリカのベストセラー・ランキング 3月5日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. LINCOLN IN THE BARDO New! George Saunders ジョージ・ソーンダーズLincoln in the Bardo: A Novel作者: George Saunders出版社/メーカー: Random…
第2回目からずいぶん間が空いてしまいましたが、第3回目の読書会を開催いたします。 課題書はピエール・ルメートル『傷だらけのカミーユ』です。傷だらけのカミーユ (文春文庫) (文春文庫 ル 6-4)作者: ピエール・ルメートル,橘明美出版社/メーカー: 文藝…
※投票は3月15日をもって締め切りました。ご投票ありがとうございました。 翻訳ミステリー読者賞の投票が始まります! 3月1日から、翻訳ミステリー読者賞の投票が始まります。今回で5回目となる読者賞ですが、まだまだ「読者賞ってなに?」という方も多い…
皆様こんにちは。 さる一月下旬、フェデリコ・アシャットの『ラスト・ウェイ・アウト』(村岡直子訳)を課題書にして開かれた読書会のレポートをお届けします。 ラスト・ウェイ・アウト (ハヤカワ・ミステリ文庫)作者: フェデリコ・アシャット,村岡直子出版…
みなさん、こんにちは。たいへんお待たせいたしました。先月につづき、ジャスパー・フォードの文学刑事サーズデイ・ネクストのシリーズ第5弾、"First Among Sequels"(2007)をご紹介します。 First Among Sequels: Thursday Next Book 5 (English Edition)…
全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! 今までイケメンペアとか美老人とかいろいろ取り上げてきましたが、今回は初の“巨体萌え”(デブ専とは言わない)案件! ニューヨークタイムズのベストセラーリスト1位、徹夜必至の面白本、デイヴィッド・…
アメリカのベストセラー・ランキング 2月26日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. NORSE MYTHOLOGY New! Neil Gaiman ニール・ゲイマンNorse Mythology作者: Neil Gaiman出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2017/02/07…
2017年2月17日、オランダのユトレヒトでディック・ブルーナさんが亡くなりました。89歳でした。 ブルーナさんがそのキャリアのごく初期に、父親の経営する Bruna & Zoon 社で数多くの装幀を手掛けていたことはよく知られています。そのなかには多数のミステ…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 耐えられないほど寒くなったかと思えば急に春めいた陽気になったり、おかしな天候が続きますね。体調を崩されている方はいらっしゃいませんか? こういうときは室温調節ができる…
第31回 せんだい探偵小説お茶会主催 (翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) パーシヴァル・ワイルド『検死審問 -インクエスト-』読書会 検死審問―インクエスト (創元推理文庫)作者: パーシヴァルワイルド,Percival Wilde,越前敏弥出版社/メーカー: 東京創…
もはやいい歳を迎えている身ながら、最近になって突如フリューゲル・ホーンというトランペットに似た楽器を吹きはじめた。いい大人なんだからそろそろきちんとジャズも学ぼうよ、という目的で先輩が結成したバンドからのお声掛けがきっかけ。サックスやトラ…
中国では毎年の春節(旧暦の年末年始)に爆竹・花火を打ち鳴らして新年の訪れを慶ぶ風習がありますが、近年は環境保護の観点から煙による大気汚染を防ぐために自粛する傾向に進んでいます。今年の北京は例年以上に締め付けが厳しく、ニュースによると、毎年…
第八回翻訳ミステリー大賞本投票のご案内 2016年12月17日に発表された第八回翻訳ミステリー大賞候補作決定!を対象とした本投票のご案内です。 最終候補作5作は以下のとおりです(作品名50音順)。 『熊と踊れ』/アンデシュ・ルースルンド&ステファン・ト…
アメリカのベストセラー・ランキング 2月19日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. RIGHT BEHIND YOU New! Lisa Gardner リサ・ガードナーRight Behind You: The gripping new thriller from the Sunday Times bestseller (FBI Pro…
おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちを希望される方は saitamadokushokai@gmail.com までご連絡ください。(2月13日追記) みなさま、こんにちは。 第14回埼玉読書会のお知らせです。今回取りあげますのは、日本初紹介となるスペインの作家、ジ…
最近、名古屋の大矢博子先生より「Radical札幌」の呼称を賜った札幌読書会です。どの辺が Radical なのか思い当たる節がありませんが、内地の人が言うんだから間違いありません。病気以外くれるものはもらっとけ! という真田パパ昌幸の教えに従って(未だに…
NOMINEES FOR 2016 NORTH AMERICAN HAMMETT PRIZE ANNOUNCED (ハメット賞候補作発表) The North American Branch of the International Association of Crime Writers has announced the nominees for their annual HAMMETT PRIZE for a work of literary …
福岡読書会は、この2月の開催で、第20回を迎えることになります。2011年1月の第1回から数えてちょうど5年、多くの方々にご協力をいただきながら、なんとか20回に漕ぎ着けることができました。世話人として、心から御礼を申し上げます。 さて、今回の課題…
皆さまこんにちは。フランス語翻訳家の高野優です。毎日、寒い日が続きますね。それでも窓から入ってくる日差しは明るく、それだけを見ているともう春が来たようです。まさに「光の春」ですね。このまま暖かくなって、本格的な春を迎えたら、翻訳ミステリー…
【写真1】 Christian Brulls, Train de nuit, Fayard, 1930(1929/9/30契約)[夜の列車] 「マルセイユ特急」松村喜雄訳 《探偵倶楽部》1956/3(7巻3号)pp.313-350* (雑誌表紙・目次・柱・本文は「マルセイユ」表記。タイトルページのみ「マルセィユ」…
アメリカのベストセラー・ランキング 2月12日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. NEVER NEVER Stay James Patterson and Candice Fox ジェイムズ・パタースン、キャンディス・フォックスNever Never: (Harriet Blue 1) (Detectiv…
以下の方からカンパをちょうだいしました。 心よりお礼申し上げます。 ミツハシ アキラさま 翻訳ミステリー大賞、および宣伝媒体である当〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉は、特定のスポンサーに依存せずに、すべてボランティアによる運営をおこなってお…
セヴン、セヴン、セヴン セヴン、セヴン、セヴン はるかな国がふるさとだ ガール・セヴン キヨミ・セヴン ガール・セヴン セヴン セヴン 倒せ ヤクザな男たち カラテとナイフで、「ノワール!」 ……歌える人は五十路かな? まあ、それはともかく。暦の上では…
1月21日(土)たべもの雑貨enowaさんに会場をお借りして、翻訳ミステリー読書会 松山を開催いたしました。 記念すべき第一回目のゲストにお越しいただいたのは、翻訳家の越前敏弥さん。ほとんどの方が初対面にも関わらず、まるで懐かしい友人に再会したかの…
こんにちは。 先日ある翻訳ミステリーを読んでいたら「おれはいまペンを持っている」というセリフが出てきました。すかさず脳内のピコ太郎が英訳再生。油断も隙もありません。 突然ですが、ここでクイズです。この翻訳ミステリーはなんという作品でしょう。…
謀略の都(上) 1919年三部作 1 (講談社文庫)作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/01/13メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る謀略の都(下) 1919年三部作 1 (講談社文庫)作者: ロバート・ゴダード,北田絵里子…