2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第1回北東京読書会のご案内

「おっかさんから離れて3千里。田んぼはねぇ・野放しにされたお馬さんもいねぇ・狐になりかけつつある人もいねぇ、このアスファルトシティでこれからぼくはどうすればよいのですか……」と途方に暮れながら、ある田舎者が教えを乞うたところ、 「読書会やれば…

第9回横浜読書会のお知らせ

おかげさまで満席となりましたので募集を締め切ります。 キャンセル待ちを希望される方は ykhma.rg@gmail.com までご連絡ください。(1月31日追記) 前回からだいぶ月日が経ってしまいましたが、2015年の横浜読書会・本編が始動です。 例年一発目の課題書は…

第11回『ポアロのクリスマス』(執筆者:畠山志津佳・加藤篁)

第11回『ポアロのクリスマス』――クリスマスイブの夜、大富豪は密室で殺された! 全国15カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリ…

最新海外ミステリーニュース20150128(執筆者・木村二郎)

2015 LCC Award Nominees (レフト・コースト・クライム賞候補作発表) Left Coast Crime 2015 has just announced the nominees for the 2015 LCC Awards (Lefty, Bruce Alexsander Memorial Historical Mystery, Rose, Rosebud) as follows: The Lefty has…

第六回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内

第六回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内 2014年12月24日に発表された第六回翻訳ミステリー大賞の最終候補作を対象とした二次投票のご案内です。 最終候補作5作は以下のとおりです(作品名50音順)。 『ゴーストマン 時限紙幣』ロジャー・ホッブズ/田口…

第18回 毎日が恐怖のクリスマス(執筆者・佐竹裕)

酒飲み仲間でもある、某(午後の紅茶のひとときが似合う)女性作家Eさんがとあるクリスマス・ソングを大好きだというので、そればかりを入れたiPodシャッフルを誕生日祝いに贈ったことがある。同じ曲をいろいろなシンガーが歌っているカヴァー・ヴァージョ…

NY Timesベストセラー速報20150126(執筆者・満園真木)

アメリカのベストセラー・ランキング 2月1日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. ALL THE LIGHT WE CANNOT SEE Stay Anthony Doerr アンソニー・ドーアAll the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)作者: Anthony Doer…

第5回金沢読書会レポート(執筆者・市川史朗)

1月10日(土)……世間では正月明け仕事始めの週末、新年会シーズン、そして成人式……。 金沢では降雪シーズン真っ只中で、天候も安定しない時期。よく電車が止まり、飛行機は欠航してしまう……。 こんな日に第5回金沢読書会開催! 参加者に試練を課すような…

「はじめての海外文学フェア」開催!(執筆者・酒井七海[丸善津田沼店])

はじめまして、千葉県で書店員をしている酒井と言います。 ただ今、ふだんあまり海外文学を読まない方々に向けて、『50人に聞きました!老いも若きもまずはこの1冊から はじめての海外文学フェア』というフェアを開催に向けて準備しているところです。 海…

第11回札幌読書会開催!

♪クリスティ〜〜がお好きでしょ(by石川さゆり) 冒頭から失礼しました。でも、お好きでしょ? というわけで、第11回札幌読書会の課題本は『ポケットにライ麦を』(アガサ・クリスティー著)です。 1月上旬にはテレビドラマで「オリエント急行殺人事件」が…

最新海外ミステリーニュース20150122(執筆者・木村二郎)

2015 Edgar Award Nominees (エドガー賞候補作発表) Mystery Writers of America has announce the nominees for the 2015 Edgar Allan Poe Awards as follows: BEST NOVEL This Dark Road to Mercy, by Wiley Cash (William Morrow)約束の道 (ハヤカワ・…

Film 15『特捜部Q 檻の中の女』(執筆者・三橋曉)

ミステリ試写室 film 15 特捜部Q 檻の中の女 今月から来月にかけて、北欧のミステリ好きには至福のひとときが訪れそうだ。ノルディック・ミステリを原作にした映画の数々が、立て続けに公開される。 まず、5回目となる〈トーキョー ノーザンライツ フェス…

そんなものこっちに向けないで〜『チャーリー・モルデカイ1』『2』他(執筆者:ストラングル・成田)

チャーリー・モルデカイ (1) 英国紳士の名画大作戦 (角川文庫)作者: キリル・ボンフィリオリ,三角和代出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/12/25メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見るチャーリー・モルデカイ (2) 閣下のスパイ教育 …

第18回 閉鎖空間で萌えまくる腐の業火――『アンダー・ザ・ドーム』(執筆者・♪akira)

全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! 今年も「火の無いところからタワーリング・インフェルノ」をモットーにがんばりますので、どうぞよろしくお願いします。 新年第一弾は大物にチャレンジ! TVシリーズも絶好調な、スティーヴン・キング原…

NY Timesベストセラー速報20150119(執筆者・中谷友紀子)

アメリカのベストセラー・ランキング 1月25日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. ALL THE LIGHT WE CANNOT SEE Stay Anthony Doerr アンソニー・ドーアAll the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)作者: Anthony Doe…

第4回神戸読書会レポート(執筆者・末原睦美)

今回の課題書はジョン・ル・カレ『誰よりも狙われた男』(早川書房)。当日がル・カレの最新邦訳『繊細な真実』の発売日、翌日は神戸マラソン2014の開催日という、文化系・体育会系イベント満載の三連休初日だった昨年の11月22日(土)に、第4回神戸読書会…

第17回せんだい読書会(シンジケート後援第7回)開催!

第17回 せんだい探偵小説お茶会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎(秘密)』読書会黄色い部屋の謎 (創元推理文庫)作者: ガストンルルー,Gaston Leroux,宮崎嶺雄出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2008/01/31…

第七回西東京読書会レポート(執筆者・小林さゆり)

西東京読書会は新刊ミステリを課題書に四カ月ごとに開催しています。 年末に近い会では自然とその年の話題作を取り上げることに。一昨年は『湿地』、昨年は『ゴーン・ガール』、そして今年は『その女アレックス』。 お気づきでしょうか……翻訳ミステリー大賞…

書評七福神の十二月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 少し遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。本年も書評七福神をよろしくお願い申し上げます。良い本をどんどん紹介していきますよ! (ルール) この一ヶ月…

第6回:中国の推理小説賞(執筆者・阿井幸作)

先ごろ中国のミステリ雑誌『歳月推理』と『推理世界』が主催している推理小説賞『華文推理大賞賽』の第3回目が無事に執り行われるという話を聞き、これで中国ミステリの首の皮が一枚繋がったと胸をなでおろしました。何故なら中国ミステリに関連する賞は創…

第六十一回はジェイムズ・R・ハンニバルの巻(執筆者・寶村信二)

今回取り上げる作家は、米軍特殊部隊〈777チェイス〉の活躍を描いているジェイムズ・R・ハンニバルです。 ホームページによると、著者は空軍士官学校を卒業後、様々な戦闘機・爆撃機のパイロットを経て2010年に作家としてデビューしました。 Wraith作者: Ja…

NY Timesベストセラー速報20150112(執筆者・青木創)

アメリカのベストセラー・ランキング 1月18日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. ALL THE LIGHT WE CANNOT SEE Up Anthony Doerr アンソニー・ドーアAll the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)作者: Anthony Doerr…

第13回名古屋読書会のご案内

【満員御礼】第13回翻ミス名古屋読書会はおかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は、専用アカウントnagomys@gmail.comまでご連絡下さい。(1月12日追記) 2014年のスポーツ界には数々の話題が生まれました。ソチオリンピックにサッカー…

第5回熊本読書会レポート(執筆者・吉村栄師)

皆様、明けましておめでとうございます。 おかげさまで当読書会も、昨年12月で1周年を迎えました。 告知から3週間経っても申し込みは僅か1名と、一時はどうなることかと思いましたが、最終的には、多くの皆様にお集まりいただきました。 さて、課題書はウ…

翻訳家交遊録 4(執筆者・戸川安宣)

■懐かしい宇野節 ぼくが初めて宇野先生とお仕事をさせていただいたのは、入社早々、昭和45(1970)年の春でした。上司から宇野先生の担当になれ、と言われ、道順を教わって初めて田園調布のお宅にうかがった時のことをはっきりと覚えています。今は新しい駅舎…

第1回『怪盗レトン』(執筆者・瀬名秀明)

Pietr-le-Letton, Fayard, 1931 [原題:ラトヴィアのピエトル] 『怪盗レトン』木村庄三郎訳、創元推理文庫191、1960 * 『怪盗レトン』稲葉明雄訳、角川文庫503-4、1978 『怪盗レトン』木村庄三郎訳、旺文社文庫610-4、1978(創元推理文庫版と翻訳はほぼ同…

第六回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その3)

第六回翻訳ミステリー大賞・一次投票で題名があがった作品のすべてを三回にわけて紹介する二日間、いよいよその最終回は、44位からの全得票作品をいっきょにご紹介します。これまでどおり、タイトルの50音順です。 いずれも、海外の著者と日本の読者のよき懸…

第六回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その2)

きのうからきょうは、第六回翻訳ミステリー大賞の一次投票で票をあつめた全作品をご紹介しています。 本日はまず21位から30位にランクインしたバラエティゆたかな作品をご紹介。気になっている未読の作品はありますか? 配列は50音順です。 カクテル・ウェイ…

第六回翻訳ミステリー大賞一次投票結果全公開!(その1)

きょうから二日間は、2014年11月30日に締め切られた第六回翻訳ミステリー大賞の一次投票で得票のあった全作品を紹介します。「第六回翻訳ミステリー大賞・予選委員会経過報告」にて既報のように、総投票61(有効票同数)、得票作は100作品になりました。 投…

NY Timesベストセラー速報20150105(執筆者・国弘喜美代)

アメリカのベストセラー・ランキング 1月11日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. GRAY MOUNTAIN Stay John Grisham ジョン・グリシャムGray Mountain: A Novel (English Edition)作者: John Grisham出版社/メーカー: Dell発売日:…