2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧
第7回千葉読書会レポート・後篇「ボーモントは大人にとってのブラッドベリだよ!」 (前篇はこちら) つづきです。 バトルの行く末も気になるところではありますが、まずはグループ2からの現場報告を。ご参加者のおひとり、ユイーさまよりお寄せいただきま…
第7回千葉読書会レポート・前篇「ビール爺なんかいるものか」あるいは「へえ〜の中のコリアな人々」 みなさま、お久しぶりです。 千葉読書会、しばらくぶりの事後レポートです。 「ここ3回レポないよね?」と、さる筋からチェックが入ったからではなく(そ…
新年度最初のイベントを紹介させていただきます。 もしご予定がなければ、ぜひ新宿BIRIBIRI酒場にお運びください。 (なお、本イベントは本来3月23日に開催される予定だったものが諸事情により順延いたしました) 「君にも見えるガイブンの星(ガイブン酒場…
第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのご案内 お待たせしました。 本記事の掲載と同時に、4月19日(土)に開催される「第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」の参加申込の受付を開始いたします。 会場は例年どおり東京・本郷の和風…
第2回:『悪党どものお楽しみ』――“元賭博師 vs いかさま賭博師”の頭脳戦 全国15カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マス…
全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! 今回は文末にアンケートのお願いがありますので、どうか最後まで読んでくださいね! 死の航海 (上) (扶桑社海外ミステリー)作者: ポール・ギャリスン,大森洋子出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2011/07/3…
A Breach of Promise: A William Monk Novel作者: Anne Perry出版社/メーカー: Ballantine Books発売日: 2011/10/04メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る 【おもな登場人物】 ウィリアム・モンク:私立探偵。元警察官。捜査中の事故で記憶を…
第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのご案内 お待たせしました。 本記事の掲載と同時に、4月19日(土)に開催される「第五回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンション」の参加申込の受付を開始いたします。 会場は例年どおり東京・本郷の和風…
第五回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内 2014年1月6日に発表された第五回翻訳ミステリー大賞の最終候補作を対象とした二次投票のご案内です。 最終候補作7作は以下のとおりです(作品名50音順)。 『11/22/63』スティーヴン・キング/白石朗訳(文藝春秋…
2月23日(日)に第5回西東京読書会を開催しました。 4カ月ごとに開いている本読書会。ほんとうなら3月開催のはずでしたが、会場としてこれまで連続3回お世話になった三鷹の古書店、風待文庫が2月で閉店とのことで、急きょ2月中にやりましょうとなりました。 …
今回は中東欧およびバルカン半島のミステリー賞やコンテストをいくつか紹介する。分からないことも多いのだが、今ここで言及しておかないと今後も永久に触れられずじまいになりそうなので、不確かながらもこの機会にまとめておくことにする。 ◆ルーマニア ル…
隅の老人【完全版】作者: バロネス・オルツィ,平山雄一出版社/メーカー: 作品社発売日: 2014/01/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (14件) を見る A・B・C喫茶店の片隅に座りながら難事件を次々と解決していく「隅の老人」。ホームズのライヴァルた…
春ですね。春と言えば『春を待つハンナ』を思い出すという奥様、こんにちは。春と言えば『スリーパインズ村の無慈悲な春』を思い出すというお嬢様、ごきげんよう。三毛猫ウィンキー&ジェーンのシリーズも、ガマシュ警部のシリーズも、その後ぱったり音沙汰…
『養鶏場の殺人/火口箱』/The Tinder Box / Chickenfeed ミネット・ウォルターズ(Minette Walters)/成川裕子・訳 創元推理文庫/定価945円(税込)/3月12日/ISBN:978-4-488-18711-8 1920年冬、エルシーは教会で純朴な青年に声をかけた。恋人となった…
第2回神戸翻訳ミステリー読書会のご案内 昨年10月に第1回を開催して以来、燃え尽き…もとい、ちょっとした冬眠状態に入っていた神戸読書会ですが、春の訪れとともに活動を本格化いたします。 第2回の課題書候補を世話人ビギナーズ2人が何作か選定し、最後の決…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 2月には日本全体が思わぬ大雪に見舞われました。寒い寒い1ヶ月でしたが、翻訳ミステリー界はホットな話題に包まれていましたよ。今月はどのような作品が挙げられておりますこと…
注意! この連載は完全ネタバレですので、ホームズ・シリーズ(正典)を未読の方はご注意ください。 このコラムでは、映像作品やパスティーシュ、およびコナン・ドイルによる正典以外の作品を除き、全60篇のトリックやストーリーに言及します。(筆者) ■資料篇…
第3回金沢読書会のお知らせ 春を待っての第3回金沢読書会、今回はスウェーデン・ミステリーの『三秒間の死角』(アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム著)を課題書に選びました。 麻薬組織に潜入中の捜査員、殺人事件の捜査にあたる警部、そし…
第10回名古屋読書会『夢幻諸島から』レポート後編「未来の島」 前編はこちら 中編はこちら夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/09メディア: 単行本この商品を含む…
第10回名古屋読書会『夢幻諸島から』レポート中編「混乱の島」 前編はこちら 夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/08/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (56件)…
第10回名古屋読書会『夢幻諸島から』レポート前編「強風の島」 2月14日金曜日、名古屋は前週を上回る大雪に見舞われた。 明日の読書会は大丈夫なのか。車は危ないぞ。遠方参加組は来られるの?──スタッフ間を飛び回るメール。懸念が広がるツイッター。関東…
ミステリーというかエンターテインメント小説には、もちろんさまざまなジャンルがあるんだけど、監獄ものというのは、なかでも変わった部類ではないだろうか。なにしろ、刑務所の中という閉鎖された空間を舞台としているので、一種の「孤島もの」の亜流と考…
【↑:執筆者近影?】 こんにちは、ピエール・アンリ・カミ・高野こと、高野優です。このコーナーではフランス文学界が生んだ奇才、あのチャップリンが「世界最高のユーモア作家」と呼んだピエール=アンリ・カミについて、お気楽に紹介したいと思っています。…
凍氷/ Lucifer's Tears ジェイムズ・トンプソン/高里ひろ・訳 定価861円(税込)/刊行日:2014年2月20日(木) メディア:文庫 ISBN:978-4-08-760682-9 北欧社会の暗闇を描く! フィンランド発・ハードボイルドミステリ フィンランドは、ホロコーストに加担…
第12回 せんだい探偵小説お茶会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) イーデン・フィルポッツ『赤毛のレドメイン家』&江戸川乱歩『緑衣の鬼』読書会 赤毛のレドメイン家 (創元推理文庫 111-1)作者: イーデン・フィルポッツ,宇野利泰出版社/メーカ…
第五回翻訳ミステリー大賞二次投票のご案内 2014年1月6日に発表された第五回翻訳ミステリー大賞の最終候補作を対象とした二次投票のご案内です。 最終候補作7作は以下のとおりです(作品名50音順)。 『11/22/63』スティーヴン・キング/白石朗訳(文藝春秋…