2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アゴタ・クリストフ特集のご報告&14.10.8(水)「君にも見えるガイブンの星」#21ご案内(執筆者:杉江松恋)

去る9月21日(日)、東京都内のCafe Live Wireにてアゴタ・クリストフ『悪童日記』原作映画公開の記念イベントを開催しました。ゲストはもちろんクリストフ訳者である堀茂樹さん。1995年に作者が来日した際には、約2週間にわたって行動も共にされました。日…

NY Times ベストセラー速報 20140929(執筆者・青木創)

アメリカのベストセラー・ランキング 10月5日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. EDGE OF ETERNITY New! Ken Follett ケン・フォレットEdge of Eternity (The Century Trilogy)作者: Ken Follett出版社/メーカー: Macmillan発売…

第1回熱海合同合宿開催!【再掲】

千葉・横浜・名古屋読書会合同合宿「熱海でポン!」のご案内 読書会メンバーの遠征や交流が増えてきた今日この頃、満を持して、ついに地方読書会合同企画がスタートします。 泊まりがけでたっぷりみっちり翻訳ミステリに浸りましょう。場所は温泉と魚の保養…

翻訳ミステリーお料理の会、第3回調理実習のお知らせ【再掲】

ハウスワイフ2.0作者: エミリーマッチャー,Emily Matchar,森嶋マリ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/02/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る【残席わずかです。お申しこみはお早めに】 こんにちは。まだまだ夏の太い尻尾が残っていま…

第15回 せんだい読書会開催!(シンジケート後援第6回)

第15回 せんだい探偵小説お茶会主催(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) エラリー・クイーン『レーン4部作』(角川文庫)読書会 前回の開催から時間が空いてしまいましたが、この準備のために 時間が欲しかったのです。(言い訳) 満を持して2014年の…

11月15日、ノルウェー&スウェーデンのミステリーを語り倒します。(執筆者・ヘレンハルメ美穂)

みなさま、いつもとってもお世話になっております。スウェーデン語の翻訳をしておりますヘレンハルメ美穂です。 さっそくですが、今年6月、こちらのサイトで「ほっこりしない北欧案内」という、北欧ミステリー・社会をテーマとした連載をさせていただきまし…

翻訳ミステリー長屋かわら版・第57号

田口俊樹 もう十何年もまえになりますが、オーストラリア人の若い女性とざる蕎麦を食べてたときのこと。 その女性、日本語はぺらぺらで、箸もきちんと使えるんだけど、見ていると、蕎麦をつゆにたっぷんたっぷんに浸して、二、三本ずつつまんじゃ、おそるお…

第五十七回はアン・ペリーの巻(その8)(執筆者・遠藤裕子)

A Christmas Visitor (Christmas Novella 2): A festive Victorian mystery set in the Lake District作者: Anne Perry出版社/メーカー: Headline Book Publishing発売日: 2005/11/07メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る 【おもな登…

【拡大版】8月度の金の女子ミス・銀の女子ミス発表!後篇(執筆者・大矢博子)

【拡大版】8月度の金の女子ミス・銀の女子ミス発表!前篇(執筆者・大矢博子)はこちら ということで後篇です。ホント、ここまで固めて出さなくても良さそうなもんだわ。 ゴーストマン 時限紙幣作者: ロジャーホッブズ,Roger Hobbs,田口俊樹出版社/メーカー:…

【拡大版】8月度の金の女子ミス・銀の女子ミス発表!前篇(執筆者・大矢博子)

夏のワンピをクリーニングに出した奥様、こんにちは。ネイルを秋仕様に変えたお嬢様、ごきげんよう。地方読書会合同合宿「熱海でポン!」への参加表明はもう出しましたか? 『ゴーン・ガール』『航路』という二作の女子ミスと、女子もうっとりのクールなヒー…

NY Times ベストセラー速報 20140922(執筆者・国弘喜美代)

アメリカのベストセラー・ランキング 9月28日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. PERSONAL Stay Lee Child リー・チャイルドPersonal (with bonus short story Not a Drill): A Jack Reacher Novel (English Edition)作者: Lee C…

集英社文庫9月の新刊

ベント・ロード Bent Road (2011) ローリー・ロイ Lori Roy /田口俊樹訳 ISBN: 978-4087606904 集英社: 定価(本体900円+税)ベント・ロード (集英社文庫)作者: ローリー・ロイ,田口俊樹出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/09/19メディア: 文庫この商品…

第3回神戸読書会レポート(執筆者・末原睦美)

「いつの間に もう秋! 昨日は夏だつた……」と立原道造ならずともつぶやいてしまうような夏の終わり、2014年8月24日(日)に第3回神戸読書会を開催いたしました。今回の課題書はガブリエル・ガルシア=マルケスの『予告された殺人の記録』(新潮文庫ほか)。…

第2回:1900年代前半の中国ミステリ(執筆者・阿井幸作)

今年8月の上海で中国国内の出版社の多くが出展し国内外から有名作家が招かれる上海ブックフェアが開催され、16日には日本から島田荘司・麻耶雄嵩両先生のサイン会が行われました。サイン会には両先生のサインを求め500人以上が列をなし、会場では一人で本を…

全米最高魔女決定戦〜マクロイ『逃げる幻』ミラー『悪意の糸』ほか(執筆者:ストラングル・成田)

「現代における数少ない本物の魔女の一人」 評論家アントニー・バウチャーがミステリ作家シャーロット・アームストロングを評した言葉として有名だが、魔女と呼ぶにふさわしい作家は、ミステリ界にまだいる、ということの裏返しでもある。 8月は、アメリカ…

第15回 日記はパンキッシュに囁く(執筆者・佐竹裕)

じつは星一徹、『巨人の星』全篇を通して一度しか卓袱台を引っくり返していない、という話を聴いたことがある。いくら腹が立つ世の中だとはいっても人間そうそう爆発しないものだ。ところが、その限度の判断が難しい青い世代は、ときおり恐ろしい悲劇を引き…

NY Times ベストセラー速報 20140915(執筆者・中谷友紀子)

アメリカのベストセラー・ランキング 9月21日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. PERSONAL New! Lee Child リー・チャイルドPersonal (with bonus short story Not a Drill): A Jack Reacher Novel (English Edition)作者: Lee C…

横浜読書会出張版・鎌倉読書会2014のお知らせ

今年もやります、鎌倉読書会! 10月は少し足を伸ばして、古都鎌倉で横浜読書会を開催します。 課題書にはコナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズの長編『バスカヴィル家の犬』を取り上げます。 バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ…

東京創元社 9月の新刊

『両シチリア連隊』/Beide Sizilien アレクサンダー・レルネット=ホレーニア(Alexander Lernet-Holenia)/垂野創一郎・訳 東京創元社(単行本)/本体価格2300円(税抜)/9月12日/ISBN:978-4-488-01036-2 一九二五年、二重帝国崩壊後のウィーン。大戦…

第4回金沢読書会レポート(執筆者・市川史朗)

《会場に参加者たちが到着する》 ぼくらは金沢各方面からやって来た。1人は遠方からやって来た。そのうち何人かは数分間、道に迷って到着した。 ぼくらは炎天下の道のりで汗をかいている。会場は元置屋の古く趣のある建物である。 ぼくらはここで、アゴタ・…

書評七福神の八月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 さあさあ、たいへんなことになってきましたよ。7月に続き8月も豊漁で、春先の凪が嘘のような新作ラッシュがやってきました。今年はどうなってしまったのかというほどに良作が大量…

第15回 燃える美老人に萌えよ男性諸君――『もう年はとれない』(執筆者・♪akira)

全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! 今回ご紹介する本の内容には腐要素はありません……あっ、そこのあなた! 早まらないで!! もう年はとれない (創元推理文庫)作者: ダニエル・フリードマン,野口百合子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 201…

14.9.13(土) 杉江松恋『路地裏の迷宮踏査』刊行記念トークに若島正氏降臨!(執筆者:杉江松恋)

杉江松恋です。 私事ではございますが、過日「ミステリーズ!」に長きに渡り連載しておりましたエッセイを『路地裏の迷宮踏査』として刊行いたしました。 これは平たく言えばゴシップ集です。海外のミステリー作家の経歴や身辺のよしなしごとを調べ、作品が…

NY Times ベストセラー速報 20140908(執筆者・満園真木)

アメリカのベストセラー・ランキング 9月14日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. THE LONG WAY HOME New! Louise Penny ルイーズ・ペニーThe Long Way Home: A Chief Inspector Gamache Novel (A Chief Inspector Gamache Myster…

14.9.19(金) 杉江松恋の「君にも見えるガイブンの星」#21 7〜9月新刊レビューバトル(執筆者:杉江松恋)

「君にも見えるガイブンの星(ガイブン酒場改め)」とは、本来はミステリー・プロパーの読者である杉江が、世界のさまざまな文学を読むことに挑戦してみたいと考えて始めたイベントです。その月以降に出る外国文学を早読みし一足先に内容をご紹介するという…

第11回福島読書会 開催!

「翻訳ミステリーのABCからXYZまで」を課題書選定テーマに、『ABC殺人事件』でスタートした翻訳ミステリー福島読書会も回を重ねて11回目、アルファベットシリーズ「P」のお知らせです。 今回の課題書はウィリアム・アイリッシュ『幻の女』 この…

14.7.19「君にも見えるガイブンの星」レビューバトル・レポートその1(執筆者:倉本さおり・杉江松恋)

すっかりおなじみになった「君にも見えるガイブンの星」イベント、7月開催の前回からは、奇数月が新刊紹介、偶数月が作家特集という形にモデルチェンジいたしました。 新刊紹介の回では、杉江松恋と倉本さおりがそれぞれ作品を分担し、テーマに沿って1冊ず…

翻訳ミステリーお料理の会、第3回調理実習のお知らせ

【10月2日追記】本日をもって、参加申込を締め切らせていただきました。 ハウスワイフ2.0作者: エミリーマッチャー,Emily Matchar,森嶋マリ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/02/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る こんにちは。まだ…

【再掲】徳島特別読書会 開催!(執筆者・越前敏弥)

四国で読書会をやりたい…… 全国15か所で各地方読書会が開催され、どの地域も大にぎわいとなったいま、全国読書会仕掛け人としてのいちばん切なる願いはそれでした。右側の「翻訳ミステリー読書会全国MAP」をご覧になればおわかりのとおり、四国ではまだシ…

第9回札幌読書会開催!

10/4(土)、第9回札幌読書会を行います。 課題本は『ゴーストマン 時限紙幣』(ロジャー・ホッブズ著 田口俊樹訳 文藝春秋)。 世話人の私が拙い説明をするよりもこちらの記事をご覧いただいた方がいいでしょう。 今年もやりました!出版社対応ビブリオバト…