2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ほっこりしない北欧案内(執筆者・ヘレンハルメ美穂)

(5)フィンランド編・後半 前回「フィンランド編・前半」の続きです。 **** ヘレンハルメ(H):ミステリーで描かれているかどうかにかかわらず、目立つ社会問題、よく議論される問題はほかにありますか? セルボ貴子さん(S):やはり、アルコール…

第12回名古屋読書会のご案内

【満員御礼】第12回翻ミス名古屋読書会はおかげさまで満席となりました。キャンセル待ちを希望の方は、公式メアドまでご連絡下さい。(6月29日追記) 暑くなってきましたねえ。暑いときには辛いもの。汗をかきかきカレーをはふはふ、いいですねえ。名古屋で…

第10回福島読書会のお知らせ

おかげさまで満席になりましたので、募集を締め切ります。多数のお申込みありがとうございました。 キャンセル待ちご希望の方は専用アドレス nazotoki2013@mail.goo.ne.jpまでご連絡ください。 「翻訳ミステリーのABCからXYZまで」を課題書選定テーマ…

第2回神戸読書会レポート(執筆者・末原睦美)

第5回翻訳ミステリー大賞授賞式とコンベンションの翌日、2014年4月20日(日)が第2回神戸読書会の開催日。読書会資料の準備に加え、コンベンションの進行と結果をtwitterでの実況ツイートからチェックし、紹介材料を追加して、当日会場に向かいました。 今回…

最新海外ミステリーニュース20140626(執筆者・木村二郎)

2014 Macavity Award Nominees Announced (マカヴィティ賞候補作発表) The Mystery Readers International has announced the nominees for the 2014 Macavity Awards as follows: Best Mystery Novel: Sandrine's Case, by Thomas H. Cook (Mysterious Pr…

東京創元社 6月の新刊

『ミステリーズ!』vol.65 JUNE 2014 東京創元社(雑誌)/本体価格1200円(税抜)/6月12日/ISBN:978-4-488-030650 【東京創元社60周年記念】 トークイベント 有栖川有栖×似鳥 鶏「わたしの東京創元社ベスト5」 司会:瀧井朝世 連載 「わたしと東京創元…

第13回 これって音楽大好きだよね?(執筆者・佐竹裕)

ハイ・フィデリティ (新潮文庫)作者: ニックホーンビィ,Nick Hornby,森田義信出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1999/06メディア: 文庫 クリック: 12回この商品を含むブログ (51件) を見る 英国の人気作家ニック・ホーンビィのデビュー作『ハイ・フィデリティ…

第五十四回はブラッド・スミスの巻(執筆者・片山奈緒美)

はじめての単行本の訳書が出てまもなくのことだ。たぶん2002年の年末だったと思う。当時、札幌に住んでいたわたしは、市内の翻訳学校の忘年会におよばれした。まだ新しいその学校で翻訳を学ぶ人たちに、プロになった経験談を話してあげてほしいと言われて出…

ほっこりしない北欧案内(執筆者・ヘレンハルメ美穂)

(4)フィンランド編・前半 お次はスウェーデンの東の隣国、フィンランドです。とはいえ、前回のノルウェー編でも話に出たとおり、スカンジナビア三国の言葉とフィンランド語はまったく系統のちがう言葉ということもあって、スウェーデンは隣国なのにあまり…

第6回東東京読書会レポート(執筆者・東京創元社S)

みなさまこんにちは。いつもまったり読書会を行っている東東京読書会の世話人です。おかげさまで6回めが無事に終了いたしました。 さて今回の課題書はキャロル・オコンネルの傑作『クリスマスに少女は還る』。600ページと長い作品だったこともあり、参加者が…

第13回大阪&第1回京都読書会開催!

【6月22日追記】 7月20日の第13回大阪読書会はおかげさまで満席になりましたので、募集を締め切ります。 キャンセル待ちご希望の方は専用アドレス kanmys_dk2011@yahoo.co.jp までご連絡ください。 紀伊国屋書店のイベントは参加自由なので、ぜひいらしてく…

第8回横浜読書会のお知らせ

おかげさまで満席になりましたので、募集を締め切ります。 キャンセル待ちを希望される方は ykhma.rg@gmail.com までご連絡ください。 埼玉、千葉、西東京に続き、横浜でも7月に読書会を開催します。 今回は英国ミステリー界の重鎮、クリスチアナ・ブランド…

4月26日大阪イベント報告(後編その2)(執筆者・飯干京子)

前編はこちら 中編はこちら 後編その1はこちら おおいに盛り上がったところで、われらが関西翻ミス読書会、世話人メンバーズの出番です。大賞作品と候補作品の魅力をがっつり語るコーナー。筆者、檀上の仲間を見守りつつ(今日は読書会ちゃうのよ、NOTネタ…

4月26日大阪イベント報告(後編その1)(執筆者・飯干京子)

前編はこちら 中編はこちら シンジケート授賞式&コンベンションin TOKYO 越前「翻訳ミステリー大賞シンジケートって名前のせいで『なにそれ、関わったら消されるんじゃ?』って思う人がたまにいるらしいですが、けしてそんなコワいところではありません。読…

第16回 キム・ネソン(金来成)と韓国のミステリー賞(執筆者:松川良宏)

昨年に続いて、筆者のサイト内に「非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧」を作成しました。どうぞご利用ください。 ◆各国のミステリー創作の先駆者たち 世界のミステリー賞では多くの場合、その国や地域のミステリー創作の先駆者や、代表的なミステリー作家…

過去が追いつめる〜クェンティン『女郎蜘蛛』バルバラ『赤い橋の殺人』(執筆者:ストラングル・成田)

女郎蜘蛛 (創元推理文庫)作者: パトリック・クェンティン,白須清美出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2014/05/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る 東京創元社創立60周年(祝!)記念新訳として、復刊されたのが、パトリック・クェンティン…

マルタの鷹協会日本支部 会員募集中!(執筆者・木村二郎)

翻訳ミステリー愛読者の皆様方へ 「マルタの鷹協会日本支部」の入会勧誘委員を務めている自称ミステリー研究家/ 翻訳家の木村二郎です。 「マルタの鷹協会日本支部」は1982年に発足したハードボイルド/私立探偵小説・ 映画ファンの集まりです。 只今、「マ…

第24回『アラスカ戦線』の巻(執筆者・東京創元社S)

みなさまこんにちは。梅雨ですね〜。じめじめしてますね〜。なんとなくだるくなってやる気が起きにくい時期ですが、今回の課題本はそんな気持ちをばーんと吹き飛ばしちゃうような、超! 超! 超! おもしろい作品です! アラスカ戦線 (ハヤカワ文庫 NV 22)作…

ほっこりしない北欧案内(執筆者・ヘレンハルメ美穂)

(3)ノルウェー編・後半 前回「ノルウェー編・前半」の続きです。 平等意識の強いノルウェー ヘレンハルメ(H):ちょっと話を戻しますね。もうひとつ、スウェーデンの警察ものを読んでいて思うのは、もともとフラットで平等意識の強い社会なので、階級や…

熊本ミステリー読書会主催 第3回熊本読書会 開催!【再掲】

この度、今年2回目となります読書会を開催いたします。 海外ミステリーに興味のある方のみならず、 多数の皆様のご参加をお待ちしております。 【主 催】 熊本ミステリー読書会 @kumamotomystery 【課題書】 『黄色い部屋の秘密』ガストン・ルルー著黄色い…

第6回西東京読書会のお知らせ

【6月16日追記】 おかげさまで満席になりましたので、募集を締め切ります。 キャンセル待ちご希望の方は専用アドレス nishitokyo.dokusho@gmail.com までにご連絡ください。 梅雨の真っただ中、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 雨で外出もままならない?…

第8回千葉読書会のご案内

【6月15日追記】 おかげさまで満席になりましたので、募集を締め切ります。 キャンセル待ちご希望の方は専用アドレス chiba.honmys@gmail.com までにご連絡ください。 千葉読書会の常連さん(で、黄金期本格ファンのかた)とお話ししていたときのことです。 …

第五回翻訳ミステリー大賞授賞式・ドイツ文化サイトには書けなかったアレコレ(執筆者 マライ・メントライン)

こんにちは oder こんばんは! お待たせしました! 今さらかよぉ、とお思いの方もいらっしゃいましょうが、第五回翻訳ミステリー大賞の授賞式リポート、「Young Germany」サイトのリニューアルが出来てようやく掲載されましたので、もしよろしければご覧くだ…

書評七福神の五月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 いつもより早めの梅雨入り、と思ったらなんだか記録的な大雨になったりもして、落ち着かない日々が続きます。寝冷えなどで体調を崩している方はいらっしゃいませんか? 今月も七…

14.6.13(金)「君にも見えるガイブンの星」アン・ビーティ特集のレジュメ公開!

既報のとおり、明日6月13日(金)は、作家アン・ビーティを大特集したイベントを開催します。ゲストの作家山内マリコさんとともに、倉本さおり、杉江松恋の二人が、この大作家とそこから派生するさまざまな小説の話題について語りつくしますよ! そこで本日…

東京創元社創立60周年記念トークイベントのお知らせ(執筆者・東京創元社S)

みなさまこんにちは、東京創元社S と申します。 今年は創立60周年ということで、書店でフェアを行ったり、著名人や漫画家さんに本を推薦していただいたり、ウサギの帽子をかぶったネコの「くらり」を紹介したりとさまざまなことをしております(詳細は60周年…

最新海外ミステリーニュース20140611(執筆者・木村二郎)

2014 Shamus Award Nominees Announced (シェイマス賞候補作発表) The Private Eye Writers of America (PWA) has announced the nominees for its 2014 Shamus Awards as follows: Best Hardcover P.I. Novel: Little Elvises, by Timothy Hallinan (Soho…

千街晶之氏特別寄稿書評『アガサ・クリスティー完全攻略』刊行によせて

「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の名物連載であり、書籍化が期待されていた霜月蒼氏の『アガサ・クリスティー攻略作戦』が、ついに『アガサ・クリスティー完全攻略』として講談社から函入りの美麗本で刊行された。クリスティーの作品99冊すべてに目を…

第5回「ボヘミアの醜聞」(執筆者・日暮雅通)

注意! この連載は完全ネタバレですので、ホームズ・シリーズ(正典)を未読の方はご注意ください。 このコラムでは、映像作品やパスティーシュ、およびコナン・ドイルによる正典以外の作品を除き、全60篇のトリックやストーリーに言及します。(筆者) ■資料の…

ほっこりしない北欧案内(執筆者・ヘレンハルメ美穂)

(2)ノルウェー編・前半 今回から2度にわたって、スウェーデンの西の隣国、ノルウェーにスポットを当てます。スウェーデンにいると、ノルウェーのミステリーはとてもよく見かけるのですが、日本ではスウェーデンやデンマークの陰に隠れてしまっているよう…