2012-01-01から1年間の記事一覧
はじめまして、西東京読書会です。東東京に羨望の目を向けるばかりだった西の一同が、ようやく重い腰をあげました。無事に終わって、ほっとしているところです。まずは、参加してくださった皆さま、ありがとうございました! 湿地 (Reykjavik Thriller)作者:…
年末恒例のミステリーランキングもだいたい出揃い、年末年始の読書は何にしようかとランキングを睨んでおられる読者のみなさん! オレだったらこれを選ぶのにと結果を眺めては歯痒い思いをしておられる読者のみなさん! 翻訳ミステリー読者による、2012年翻…
大作『ナイン・テイラーズ』を経て、ピーター卿シリーズもあと二作を残すばかり。(創元推理文庫版ではラストである)この『学寮祭の夜』(創元推理文庫、浅羽莢子訳、1935)で、いよいよピーターとハリエットの関係はひとつの山場をこえる。 とにかくまずは…
2012年12月19日、都内において第四回翻訳ミステリー大賞の最終候補作を決定する予選委員会が開催されました。予選委員会には、青木純子、上條ひろみ、白石朗、鈴木恵、田口俊樹(50音順)の全予選委員が出席、また立会人として翻訳ミステリー大賞事務局の川…
ライアンの代価(1〜4巻)/Locked On (2011) トム・クランシー/マーク・グリーニー(Tom Clancy with Mark Greaney)/田村源二・訳 定価:本体各590円(税別)/2012年12月1日 & 2013年1月1日発売 ISBN:1巻=978-4-10-247247-7 2巻=978-4-10-247248-…
2011年12月19日、都内において開催された「第四回翻訳ミステリー大賞予選委員会」において、同賞の最終候補作が以下の6作に決定しました(作品名50音順)。 『解錠師』スティーヴ・ハミルトン/越前敏弥訳(早川書房) 『罪悪』フェルディナント・フォン・…
田口俊樹 昨日告知したとおり、第四回翻訳ミステリー大賞の候補作を決めることができました。 投票してくださった翻訳者のみなさん、改めてお礼申し上げます。 言うまでもありませんが、どれも秀作ぞろいです。 第一次投票は見送られた方々も第二次投票には…
2011年12月19日、都内において開催された「第四回翻訳ミステリー大賞予選委員会」において、同賞の最終候補作が以下の6作に決定しました(作品名50音順)。 『解錠師』スティーヴ・ハミルトン/越前敏弥訳(早川書房) 『罪悪』フェルディナント・フォン・…
(SHERLOCK聖地巡礼ガイド・前篇はこちら) 注:文中の情報は2012年10月現在のものです。 バスを含めすべての交通機関はルート等が変更になる可能性があるので、最新の情報をご確認ください。 【略称】St→Street、Ave→Avenue、Rd→Road、Sq→Square、Gdn→Garde…
第3回 早いもので2012年もあと二週間。このエッセイも最終回となりました。怖い本、乙女な本ときて、最後に紹介するのは仕事部屋のすぐ手が届くところに置いてあり、何かの拍子にふと手に取ってしまう、まさに私の“座右の書”です。 ユリイカ臨時増刊『総特…
週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/11/21メディア: 雑誌購入: 7人 クリック: 145回この商品を含むブログ (33件) を見る なんと四半世紀ぶりに新版が刊行された文藝春秋『東西ミステリー…
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、さすがに12月ともなれば鬼さんも許してくれると思います。そもそも、日時も場所もちゃんと決まっていることですし。えっ、なんの話かって? 第2回埼玉読書会のことに決まってるじゃありませんか、奥さん! そういう…
今回はちょっとめずらしい「原書のない翻訳書」の話をさせていただこうと思います。そんなものがあるの? と思うかたもおいででしょうが、なにをかくそう、拙訳書の「ランプの精リトル・ジーニー」シリーズ(21巻からは「リトル・ジーニーときめきプラス」シ…
週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/11/21メディア: 雑誌購入: 7人 クリック: 145回この商品を含むブログ (33件) を見る なんと四半世紀ぶりに新版が刊行された文藝春秋『東西ミステリー…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 十一月の七福神をお届けします。早いもので、この連載も今年はこれが最後の更新です。一年間ありがとうございました。さて、今月はどんな作品が挙げられているのでしょうか。 (…
いきなりこういうことから書き出すのはナンなのだが、「私設応援団・これを読め!」なのに力強く応援しているわけではないし、ジツハ「これは読まないで」などと思っていたりもする。もちろんそれは本書の出来が悪いとか面白くないとか、そういうことではな…
日本でも爆発的人気を博しているBBC制作『SHERLOCK/シャーロック』。このドラマの見どころは、なんといっても脚色の素晴らしさ。舞台をヴィクトリア時代から現代のロンドンに移動。もしホームズが現代にいたら○○するだろう、というアイディアを縦横無尽に膨…
第2回 先日、『杉江松恋の、読んでから来い!』でも取り上げられた『極北』の作家、マーセル・セロー氏のトークショー(於・中央公論新社)に行ってきました。トークの内容も素晴らしかったですが、質疑応答ではこの本を読んだ人たちがそれぞれに考えたこと…
『ミステリーズ!』vol.56 DECEMBER 2012 東京創元社(雑誌)/定価1260円(税込)/12月11日/ISBN:978-4-488-03056-8 【特別企画】 名古屋読書会&ミステリーキッチンレポート【読切】 フィル・ラヴゼイ「宿題」神林美和◎訳 ●英語の「宿題」にひそむ、あ…
今回は、先ごろ発刊された《東西ミステリー ベスト100》がお題です。週刊文春臨時増刊 東西ミステリー ベスト100 2013年 1/4号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/11/21メディア: 雑誌購入: 7人 クリック: 145回この商品を含むブログ (33件) を見…
長年紅茶党で、わが家にはコーヒーメーカーもない。スターバックスの台頭で、ホイップクリームやらトッピングといった付加価値をつけたグルメコーヒー(なのか?)がもてはやされ、コーヒーはえらく高価になったし、注文の仕方もなんだか面倒くさそうで、な…
MWA巨匠賞その他2賞発表 Mystery Writers of America (MWA) has announced the recipients of the 2013 Grand Master, Raven and Ellery Queen Awards as follows: Grand Master Awards(巨匠賞): Ken Follett and Margaret Maron Raven Awards(大鴉賞…
第37回 ヒッチコックを巡る二本の映画『ザ・ガール』と『ヒッチコック』 先日、ケーブルテレビ局のHBOで、かのスリラー映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコック監督と、彼が『鳥』と『マーニー』の主役に抜擢した女優ティッピ・ヘドレンとの関係を描いたテレ…
デイナ・スタベノウがネロ・ウルフ賞を受賞 The Wolfe Pack announced at the annual Black Orchid Banquet on December 1 that THOUGH NOT DEAD, by Dana Stabenow (Minotaur) won the 2012 Nero Award. And "Red Envelope" by won the 2012 Black Orchid N…
第1回 皆様こんにちは。今月の翻訳者エッセイを担当させていただく白須清美と申します。師走の慌ただしい時期ですが、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。 依頼のメールによりますと「翻訳や読書に関係したことであれば、内容、分量はまったく自由…
関西翻訳ミステリー読書会主催 (翻訳ミステリー大賞シンジケート後援) 第3回 アガサ・クリスティー読書会(大阪、神戸、京都、三都市連続開催!) これまでの人気にお応えして、今回は大阪、神戸、京都の三都市で読書会を開催します。 3つのコースがあり…
以下の方からカンパをちょうだいしました。 心よりお礼申し上げます。 ハヤシサカナさま 資金カンパにつきましては、こちらをご覧ください。 ――翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局