サイト移転のお知らせ

いつも翻訳ミステリー大賞シンジケートをご愛読いただきまして、ありがとうございます。 2009年からスタートした本サイトですが、このたびリニューアル&新サイトへの移転をすることになりました。 新しいサイトのURLはhonyakumystery.jpになります。 2017年…

最新海外ミステリーニュース20170728(執筆者・木村二郎)

2017 CWA DAGGER AWARD SHORTLISTS (CWA賞最終候補作発表) On July 26 in London, The Crime Writers Association of Britain (CWA) announced the shortlits for the 2017 CWA Dagger Awards. as follows: The CWA Gold Dagger: The Beautiful Dead, b…

第13回熊本読書会開催!

暦の上では立秋間近ですが、九州はこれからが夏本番というところでしょうか。 さて、ここ熊本ではしばらく、黄金時代の課題書が続きましたが、今回はさらに遡って黄金時代前夜に時間を巻き戻してみたいと思います。 第13回の課題書は、オースティン・フリー…

祝・第40回!『愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見える』(執筆者:畠山志津佳・加藤篁)

――疾走する狂気! もうどうにもとまらない! 全国20カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100』をテキストに…

第47回 目から鱗が一掃、唯一無二の読書体験―ビネ『HHhH』(執筆者・♪akira)

全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは! ノンフィクション・ノヴェルといえば、トルーマン・カポーティの『冷血』を思い出す方も多いのでは。筆者はそれを中学時代に読んで早々にギブアップした暗い過去があるのですが、後年出た佐々田雅子氏によ…

ミステリに似た人〜C・ボズウェル『彼女たちはみな、若くして死んだ』(執筆者:ストラングル・成田)

ミステリの歴史は、現実の犯罪と切っても切れない面がある。例えば、ポオの「マリー・ロジェの謎」は、現実の殺人事件をモデルに謎解きを適用した例だし、19世紀に特にイギリスで探偵小説の隆盛がみられたのも、犯罪事件に対する国民の熱狂が背景にあること…

NY Timesベストセラー速報20170730(執筆者・満園真木)

アメリカのベストセラー・ランキング 7月30日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. HOUSE OF SPIES New! Daniel Silva ダニエル・シルヴァHouse of Spies (Gabriel Allon)作者: Daniel Silva出版社/メーカー: Harper発売日: 2017/0…

第20回札幌読書会開催!

6月某日、翻訳家の田口俊樹さんから札幌読書会に一通のメールが届きました。 「いやあ、競馬のあとの酒の席で盛り上がっちゃって、地方の読書会に行こうってことになったんだけど、お馬さんの関係で札幌がいいんだよね。9月2日。どう、ユーたち、読書会や…

【再掲】第11回金沢読書会のご案内

こんにちは、金沢読書会です。 わりといろいろな国の作品を課題書にしている当会ですが、今回はオーストラリア発の、注目新人ジェイン・ハーパーによる『渇きと偽り』をとりあげます。 渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)作者: ジェイン・ハーパー,青木創出版…

第36回 探偵が許される中国世界『超能力偵探事務所』(執筆者・阿井幸作)

6月30日に「中国網絡視聴服務協会(中国ネットワーク視聴サービス協会)」が発表した『網絡視聴節目内容審核通則(インターネット視聴番組の内容審査通則)』により、ネット番組の内容に今まで以上に厳格で多岐に渡る禁止事項が敷かれ、中国のネットは騒然と…

第40回 リュートが綴る物語―R・トレメイン『音楽と沈黙』(執筆者・佐竹裕)

私事で恐縮ながら、現在の海外の小説への偏愛を形づくるのに自分が多大な影響を受けたと思われるふたりの人物がいる。 ひとりは、中学時代の担任だった教師のT氏。強烈な個性の持ち主で、ホームルーム中に感極まって涙を流したり、じつはクラシックの音楽家…

第5回浜松読書会レポート(執筆者・山本三津代)

最近、朝から蝉の声が喧しく「梅雨も明けてないのに早すぎ!」とつっこんでしまうこともしばしば。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか? さて、梅雨入り前の5/27(土)ヨハン・テオリン『冬の灯台が語るとき』(早川書房)を課題書に浜松読書会が行われまし…

NY Timesベストセラー速報20170723(執筆者・佐藤桂)

アメリカのベストセラー・ランキング 7月23日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. CAMINO ISLAND Stay John Grisham ジョン・グリシャムCamino Island作者: John Grisham出版社/メーカー: Hodder & Stoughton Ltd発売日: 2017/06/…

最新海外ミステリーニュース20170716(執筆者・木村二郎)

2017 Thriller Award Winners Announced (国際スリラー賞受賞作発表) The International Thriller Writers(ITW) has announced the winners for the 2017 Thriller Awards as follows: Best Hardcover Novel: BEFORE THE FALL, by Noah Hawley (Grand Cent…

第20回福島読書会のお知らせ

【重要】開催時間が変更になりました。下記【日時】をご確認ください。(7月27日追記) 『Yの悲劇』を読んでいない位なら『Xの悲劇』も『Zの悲劇』も手にとったことはないだろう。そしてまた『ABC殺人事件』も覗いたことがないだろう。つまり探偵小説…

第22回福岡読書会のご案内

第22回福岡読書会は、8月26日(土)に開催されます。 あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)作者: テッド・チャン,公手成幸,浅倉久志,古沢嘉通,嶋田洋一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/09/30メディア: 文庫購入: 40人 クリック: 509回この商品を含む…

書評七福神の六月度ベスト発表!

書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 今月も書評七福神がやってまいりました。東京では今年初の真夏日を記録し、うだるような暑さが到来しております。こういうときは無理な外出を避け、冷房の効いた室内で翻訳ミステ…

第2回 Empathy for the Devil――『アンダーカバー』(執筆者:今野芙実)

みなさんこんばんは。第二回のミステリアス・シネマ・クラブです。このコラムではいわゆる「探偵映画」「犯罪映画」だけではなく大きな「謎」があるすべての映画をミステリ(アスな)映画と位置付けてご案内しております。 前回は日常系SFをご紹介しましたが…

第八十六回はミネット・ウォルターズの巻(執筆者・河出 真美)

デビュー作「氷の家」で英国推理作家協会(CWA)最優秀新人賞を受賞、続く第二作「女彫刻家」で「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10二冠を達成、その後も寡作ながら評価の高い作品を発表し続け、近年では日本語翻訳版の最新刊「悪魔の…

NY Timesベストセラー速報20170716(執筆者・青木創)

アメリカのベストセラー・ランキング 7月16日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. CAMINO ISLAND Stay John Grisham ジョン・グリシャムCamino Island作者: John Grisham出版社/メーカー: Hodder & Stoughton Ltd発売日: 2017/06/…

【再掲】第19回大阪読書会のご案内

拾った女 (扶桑社文庫)作者: チャールズウィルフォード,浜野アキオ出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2016/07/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (31件) を見る ハリーが拾った女はアル中のヘレンだった。離れがたい魅力の持ち主ヘレンとの生活が、しだい…

第19回札幌読書会開催!

いや〜ドラマ「貴族探偵」、面白かったですねぇ! ドラマ効果で原作を楽しむ方も多かったようです。本格ミステリ界に一大ムーブメントが起こっている今(大袈裟?)、札幌読書会としても遅れをとるわけにはまいりませぬ。ここはひとつ、ガチの、鉄板の、王道…

第30回:なんかもう、ディズニーのノリ(執筆者・上條ひろみ)

みなさま、こんにちは。いかがお過ごしですか? 気づけばもう七月。今年も半分が終わってしまいました。早い。早すぎる。でも、七月は新ドラマのクールがはじまる月でもあります。 そう! すでにご存知の方もいると思いますが、わたしは大のテレビドラマ好き…

ノア・ホーリー『晩夏の墜落』(執筆者・川副智子)

晩夏の墜落 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ノア・ホーリー,川副智子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/07/06メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る デビューの一作のみのおつきあい、という作家は数あれど、ダントツに記憶に残ってい…

第32回 『イトヴィル村の狂女』『七分間』(執筆者・瀬名秀明)

【写真1】 Georges Simenon et Germaine Krull, La folle d'Itteville, Jaques Haumont, 1931(1931/8か)(1931/5執筆)[原題:イットゥヴィル村の狂女] G.7【写真1】 「イトヴィル村の狂女」長島良三訳、《ハヤカワミステリマガジン》2000/2(No.527、45…

NY Timesベストセラー速報20170709(執筆者・国弘喜美代)

アメリカのベストセラー・ランキング 7月9日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. CAMINO ISLAND Stay John Grisham ジョン・グリシャムCamino Island作者: John Grisham出版社/メーカー: Hodder & Stoughton Ltd発売日: 2017/06/0…

第19回名古屋読書会レポート(執筆者・片桐翔造)

さる3月、名古屋の地で女子ノワール『ガール・セヴン』読書会が行われたのでありました。ゲストとして翻訳者の高山さまと担当編集の永嶋さまをお迎えして、もろもろ盛り上げて頂きました。ありがとうございます。 ガール・セヴン (文春文庫)作者: ハンナジ…

【再掲】第33回(シンジケート後援第15回)せんだい読書会開催!

※受付終了しました。たくさんの参加申込みありがとうございます。(7月1日追記) 皆様、如何お過ごしでしょうか? 暑い5月から少し肌寒い6月に入り、今年の天気はいったいどうなってしまったんだ、梅雨は来るのかと、心配しつつ、わたくし次回のホスト、…

第11回金沢読書会のご案内

こんにちは、金沢読書会です。 わりといろいろな国の作品を課題書にしている当会ですが、今回はオーストラリア発の、注目新人ジェイン・ハーパーによる『渇きと偽り』をとりあげます。 渇きと偽り (ハヤカワ・ミステリ)作者: ジェイン・ハーパー,青木創出版…

第39回『A型の女』(執筆者:加藤篁・畠山志津佳)

――私立探偵小説新時代、心優しきバツイチ男アルバート・サムスン登場! 全国20カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マス…