2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧
2014年12月24日、都内において第六回翻訳ミステリー大賞予選委員会が開催されました。今年度の予選委員会は、越前敏弥、加賀山卓朗、上條ひろみ、白石朗、鈴木恵、田口俊樹、東野さやか、横山啓明の8名です。当日は越前委員が欠席(事前に意見書提出)、残…
注意! この連載は完全ネタバレですので、ホームズ・シリーズ(正典)を未読の方はご注意ください。 このコラムでは、映像作品やパスティーシュ、およびコナン・ドイルによる正典以外の作品を除き、全60篇のトリックやストーリーに言及します。(筆者) ■資料の…
アメリカのベストセラー・ランキング 1月4日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. GRAY MOUNTAIN Stay John Grisham ジョン・グリシャムGray Mountain: A Novel (English Edition)作者: John Grisham出版社/メーカー: Dell発売日: …
『ミステリーズ!』vol.68 DECEMBER 2014 東京創元社(雑誌)/本体価格1200円(税抜)/12月12日/ISBN:978-4-488-03068-1東京創元社60周年記念 北村 薫×北上次郎×戸川安宣 公開鼎談「わたしと東京創元社」私を形づくった東京創元社 「漫画家がイラストで…
第5回金沢読書会のご案内 こんにちは。お久しぶりの金沢読書会、第5回は新年早々に開催いたします。 課題書はエラリー・クイーンの『ギリシャ棺の秘密』。国名シリーズの中でも最長ながら、若き日の探偵エラリーと天才的犯人とのスリリングな頭脳戦が読者…
あたぽんレポ「その1」はこちら あたぽんレポ「その2」はこちら あたぽんレポ「その3」はこちら 「『ゴーストマン 時限紙幣』読書会レポート前篇――熱海の海は凪いだ」はこちら 「『ゴーストマン 時限紙幣』読書会レポート後編――血煙サッポロフスク!」は…
第10回『レベッカ』――ゴシックロマンの金字塔とは? 全国15カ所以上で開催されている翻訳ミステリー読書会。その主だったメンバーのなかでも特にミステリーの知識が浅い2人が、杉江松恋著『読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100』をテキ…
速報! 2014年12月24日(水)に都内で開催された「第六回翻訳ミステリー大賞予選委員会」において、最終候補作が以下の5作に決定しました(作品名50音順)。 『ゴーストマン 時限紙幣』ロジャー・ホッブズ/田口俊樹訳(文藝春秋) 『その女アレックス』ピエ…
The Case of the Imaginary Detective作者: Karen Joy Fowler出版社/メーカー: Penguin Books Ltd発売日: 2009/02/05メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る カリフォルニア、サンタクルーズの海辺に立つ邸宅ウィッツ・エンドに住む著名…
アメリカのベストセラー・ランキング 12月28日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. GRAY MOUNTAIN Up John Grisham ジョン・グリシャムGray Mountain: A Novel (English Edition)作者: John Grisham出版社/メーカー: Dell発売日: …
第5回 アガサ・クリスティー読書会 おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は、kanmys_dk2011@yahoo.co.jpまでご連絡下さい。(1月22日追記) 大阪ミステリー読書会は新春第一弾として、長らく中断しておりました「クリスティー読書会…
『ホワイト・ジャズ』が出版された当時。タイトルを初めて聞いたときに思い浮かべたのは「ブルー・アイド・ソウル」という言葉だった。ソウルミュージックを白人が独自の解釈で醸成していったものを「ブルー・アイド・ソウル」というように『ホワイト・ジャ…
第一幕 11月終盤,仙台の泉ヶ岳に初冠雪を迎え,日に日に肌寒さが身に染みる様相を呈してきた読書会当日。穏やかな天候に恵まれた中,せんだい探偵小説お茶会の面々は読書会の前に,昼食会で翻訳者の越前敏弥先生を,仙台の牛タン有名店にお迎しました。 翻…
早川書房のミステリマガジンが2015年から隔月発行になるというニュースを受けて、以前に中国ミステリに関する拙文を寄稿した身としては少なからず驚き、今後またレビューなどを書かせていただけるのかと考えてしまいました。 今回はミステリマガジン隔月化に…
2015 Grand Masters, Raven and EQ Award winners The Mystery Writers of America (MWA) has announced that Lois Duncan and James Ellroy will receive the 2015 MWA Grand Master Awards for their important contributions to the mystery genre at the…
今年もクリスマスソングが聞こえる季節。各種ミステリランキングが発表されているが、本欄で紹介したクラシック作品も健闘している。今年は、質・量ともにクラシックミステリが充実した一年だったといえそうだ。 いま見てはいけない (デュ・モーリア傑作集) …
すでに主要全国紙をはじめ各メディアで報じられていますが、漫画家でイラストレーターの水玉螢之丞さんが2014年12月13日に死去されました。享年55歳。 SFマガジンをはじめとする多くの雑誌で連載を担当されていましたが、当「翻訳ミステリー大賞シンジケー…
【写真】会場の立教大学 ©Marei Mentlein 先日行われた北欧ミステリーフェス2014につきまして、ドイツ大使館文化サイト「Young Germany」にレポート記事を書きました。 媒体の性質上、上記記事【天の巻】はどうしても一般論的な内容にならざるを得ません。実…
アメリカのベストセラー・ランキング 12月21日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. HOPE TO DIE Stay James Patterson ジェイムズ・パタースンHope to Die: (Alex Cross 22)作者: James Patterson出版社/メーカー: Century発売日:…
せーの。 ニューヨークに行きたいかー! じゃなくて。 トマス・ピンチョンは怖くないんでーす! 先日、日本翻訳大賞の設立が発表されて話題になりましたが、その候補としてぜひとも推薦したいのが佐藤良明によるトマス・ピンチョン『重力の虹』新訳です。 原…
みなさまこんにちは。年末でばたばたしている頃で恐縮なのですが、来年の読書会のお知らせです! ゆるゆると続けている東東京読書会も8回め。今回の課題は表紙の狼がかわいい、クリスチャン・モルク『狼の王子』です! 狼の王子 (ハヤカワ・ポケット・ミス…
■編集者・厚木淳 2014年の7月11日、東京・神楽坂の出版クラブで、東京創元社60周年記念の翻訳家謝恩パーティがありました。 受付の後ろに立ち、続々とやってくる来賓の方を見ていたぼくには、感慨深いものがありました。そのほとんどが女性、というのは少し…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 今年も残すところあと一ヶ月となりました。年末恒例のランキングも出揃い、読むものが増えて仕方がない、とみなさん嬉しい悲鳴を上げておられると思います。そこに駄目押し、七福…
大学で教鞭をとるインテリの夫ニックと、みんなが知っている絵本『アメイジング・エイミー』のモデルでもある美しい妻エイミー。誰もが羨むカップルは、結婚5周年を迎えた朝に妻がいなくなった。みずから失踪したのか? それとも誘拐なのか? 事件の真相に…
新たな作家攻略シリーズの開幕です。 作家はジョルジュ・シムノン(1903〜1989)。フランス・ミステリの代表的な作家のひとりです。当サイト編集人・杉江松恋は『読み出したら止まらない! 海外ミステリーマストリード100』でこう書きました。 シムノンは彼自…
アメリカのベストセラー・ランキング 12月14日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門) 1. HOPE TO DIE New! James Patterson ジェイムズ・パタースンHope to Die: (Alex Cross 22)作者: James Patterson出版社/メーカー: Century発売日:…
「その1」はこちら 「その2」はこちら 20:30 ビブリオバトル頂上決戦 かたや東の雄、三門優祐。ワセミス出身。推し本はロバート・クレイス『容疑者』。 こなた西の漢、片桐翔造。名大SF研出身。推し本はキム・スタンリー・ロビンスン『2312 太陽系動乱』…
(「その1」はこちら) 4人の推し本、どれを一番読みたいと思ったか、投票ボードにシールを貼って行きます。 そして栄えある優勝は、花さん(千葉)プレゼンの、ルース・オゼキ『あるときの物語』に決定! 優勝した花さんには、賞品として伊豆みかんワイン…
2014年10月25日、穏やかな秋晴れの午後だった。 しかし、ここ、熱海にだけは風が吹いていた。 そう、翻訳ミステリーという名の風が……! 14:20 スタッフ及び助っ人が集合 配布物の仕分け、レジュメの小部屋の設営、放出本コーナーの準備と、それぞれの担当に…
以前にどこかで書いたことがあったかもしれないけれど、中学生時代に席が隣り同士だった同級生で、髪を二つ編みにしている女の子がいた。そう、三つ編みでなく。いまから思うと、ぽっちゃりはしていつつも、かなりの美女の部類だったように思う。仮にHとし…