2013-01-01から1年間の記事一覧
2013年12月25日、都内において第五回翻訳ミステリー大賞予選委員会が開催されました。上條ひろみ、白石朗、鈴木恵、田口俊樹、二宮磬(姓名50音順)の全予選委員が出席、また立会人として翻訳ミステリー大賞事務局の川出正樹と杉江松恋が同席しました。 予選…
台風が神戸を直撃すると予想されていた2013年10月25日(金)が第1回神戸読書会でした。直前まで千葉読書会のキャンセル方法が参考になるとか、キャンセルを出す時期は?と世話人の間でさんざん迷いました。が、数日前の翻訳家の越前敏弥氏の「できれば二次会…
2013年12月25日(水)に都内で開催された「第五回翻訳ミステリー大賞予選委員会」において、最終候補作が以下の6作に決定しました(作品名50音順)。 『11/22/63』スティーヴン・キング/白石朗訳(文藝春秋) 『コリーニ事件』フェルディナント・フォン・シ…
The Silent Wife: A Novel作者: A. S. A. Harrison出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 2013/06/25メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る シカゴの高級コンドミニアムに住む40代のジョディとトッド。いっしょに暮らして20年が経つふ…
死者を起こせ (創元推理文庫)作者: フレッドヴァルガス,Fred Vargas,藤田真利子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2002/06/14メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (25件) を見る 全国の腐女子の皆様とそうでない皆様、こんにちは…
恐怖のメロディ (1972年) (ハヤカワ・ノヴェルズ)作者: ポール・J.ジレット,佐和誠出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1972メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る “Strumming my pain with his fingers…” 2013年末のブルーノート東京。いきなりの歌い…
今回の読書会を全国レベルの下ネタ討論会、別名「下ネタ関ヶ原の戦い!」と言ったのは誰だったであろう? そう、思い起こせば自分である……。卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV)作者: デイヴィッドベニオフ,David Benioff,田口俊樹出版社/メーカー: 早川…
またまたやります! 読者賞! この○スやら本ミ○やらのランキングが発表され、年末年始には何を読もうかなとリスト片手に思案しているあなた! ランキングを眺めては「あんな順位じゃ納得いかないよ!」とか、「アレが入ってないランキングなんて意味がねえ!…
羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)作者: トマスハリス,Thomas Harris,高見浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/01/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 25回この商品を含むブログ (29件) を見る羊たちの沈黙(下) (新潮文庫)作者: トマスハリス,Thomas Har…
今回は日本のミステリー小説が今後受賞する……ことがひょっとしたらあるかもしれないアメリカのミステリー賞を紹介する。なおその前提として、第9回では日本のミステリー小説の英訳状況を紹介した。未読の方はそちらもぜひご覧ください。 ※非英語圏ミステリー…
ジャック・リッチーのあの手この手 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ジャック・リッチー,小鷹信光出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/11/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (20件) を見る 今年、創刊60周年を迎えた、通称ポケミスこと、ハヤ…
バン、バン! はい死んだ: ミュリエル・スパーク傑作短篇集作者: ミュリエル・スパーク,木村政則出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2013/11/06メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (23件) を見る Little Jack Horner, Sat in the corne…
その3 新世代の作家たち 2007年に韓国の出版界において「日流」現象が話題となったが、その一方で韓国推理小説の分野において新しい世代の作家が成長しつつあった。主に欧米あるいは日本の翻訳ミステリを読んで育った世代と言えるだろう。まず、2009年1月に…
(12月23日追記)おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は公式アドレス( tokyoeast.mysreading@gmail.com )までご連絡ください。 みなさまこんにちは。東東京読書会も、無事5回を迎えることになりました。第1回が台風で延期になった…
期せずしてシンジケート関連のイベントが全国各地で賑やかに展開された11月の最後の日、〈翻訳ミステリーお料理の会〉も第1回の調理実習を行いました。 何しろ初めてのこと、世話人一同、ない知恵を絞ってあれこれ段取りをしたつもりですが、もろもろ不安…
「世界最高の殺し屋って誰?」という質問をされたら、多くの日本人はゴルゴ13と答えるのではないだろうか。もしくは、殺人許可証を持っている世界的なヒーローということで、ジェームズ・ボンドという答えもあるかもしれない。ともあれ、その金看板を背負え…
書評七福神とは翻訳ミステリが好きでたまらない書評家七人のことなんである。 今月も七福神をお届けします。そろそろ2013年も終わりで、翻訳ミステリー大賞の1次投票も締め切られました。しかし最後まで七福神は読み続けますよ。さて、今月はどんな作品名が…
みなさまこんにちは。お寒うございます。 12月11日にマーティン・ウォーカー『黒いダイヤモンド』を創元推理文庫より刊行いたします。それを機に、私の愛するブルーノ署長をより多くの読者の方に知っていただきたいと思い、担当編集者としてシリーズ作品をご…
『ミステリーズ!』vol.62 DECEMBER 2013 東京創元社(雑誌)/定価1260円(税込)/12月11日/ISBN:978-4-488-03062-9 【特集】 2013ミステリ総ざらい 編集部座談会 相沢沙呼×深緑野分対談【読切短編】 マーティン・ウォーカー ブルーノとペール・ノエル …
その2 金来成と金聖鍾 今回は韓国ミステリ界の巨匠金来成(キム・ネソン)と金聖鍾(キム・ソンジョン)について話します。 幻の書『思想の薔薇』を論創社が刊行! まず「韓国推理小説の父」と称される金来成ですが、今のところ一部の探偵小説愛好家を別に…
前編はこちら 中編はこちら 後編(上)はこちら さて、戸川さんのトークタイムが始まります! 『黒後家蜘蛛の会』が日本に紹介された経緯を伺ったところ、話は戦後に遡りました。戸川さんが東京創元社に入る、四半世紀前の話です。著作権を国際的に保護する…
前編はこちら 中編はこちら グループディスカッションの最後は「黒後家の次はこれを読め!」のコーナー。黒後家と共通項のあるお勧め本をそれぞれ読書地図的に出し合います。いや、これがすごいよ。こうしてまとめるとちょっとしたブックガイドですよ奥さん…
前編はこちら というわけでようやく3チームに分かれてのグループディスカッションが始まります。短編集を課題図書にするのは初めてで、どうしたものかと進行に悩みましたが、始まってみればそこはフリーダムが身上の名古屋読書会。小さなツッコミから根本的…
こんばんは。朝に引き続き杉江松恋です。 1年間にわたりお届けしておりました「ガイブン酒場」は、前回を持ちましてめでたく12回、一周年を迎えました。 そこでタイトルをリニューアルし、次回からは「君にも見えるガイブンの☆(ほし)」として、みなさまと…
おはようございます。杉江松恋です。 本日は今週末に迫りました、荻窪ベルベットサン「翻訳ミステリー文庫ナイト」のご案内に参りました。 日曜夕方のひとときを国民的アニメを観ることで終わらせたくない人はいねがー。 翻訳ミステリー文庫の情報交換をして…
第47回 ちょっと雑だけどとにかく派手で痛快なアクションドラマ『Hawaii Five-0』 冬到来で凍えている堺です。うう、寒い寒い。 そんな寒ーい日本の冬を忘れたい人にお勧めなのが、今回ご紹介する『Hawaii Five-0(ハワイファイブオー)』です。 この番組、…
その1 植民地時期朝鮮における探偵小説 韓国ミステリ事情について気ままに紹介させていただきます。とはいえ、韓国ミステリの歴史的な流れを語ろうとすると謎めいた部分があまりにも多過ぎるため、いくつか謎を提起して推理小説風に問題の解決に挑むという…
11月9日。 それはフランス革命終焉の日であり、「水晶の夜」の日であり、ベルリンの壁崩壊の日であり、第8回だか9回だかの名古屋読書会の日でもあります。大上段に始めてみたものの、落差が大き過ぎて後が続きません。どうしましょう。無計画にもホドがあ…
いよいよ師走ですね。お仕事をお持ちの方もそうでない方も、何かと忙しい季節です。クリスマスだ正月だと、様々なイベントも控えておりますしねえ。私なんかこれに加えて引越しですよ引越し。 しかしそんな中でも、海外ミステリ新刊は容赦なく出続けておりま…
第8回翻訳ミステリー福島読書会AtoZ 開催のご案内 (11月12日追記)おかげさまで満席となりました。キャンセル待ちをご希望の方は公式アドレスまでご連絡ください。 松田道弘『とりっくものがたり』ちくま文庫所収「新カー問答」より 「『夜歩く』はむりな…