第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションのお知らせ(その1)
【4月7日追記】授賞式&コンベンションはおかげさまで満員となりましたので、参加申込を締め切らせていただきます。当日、みなさまにお会いできるのを楽しみにしております(事務局)。
お待たせしました!
当サイト・1月11日の記事「第四回翻訳ミステリー大賞二次投票要項&授賞式のご案内」でお知らせした第四回翻訳ミステリー大賞授賞式&コンベンションの続報です!
来る4月13日(土)、場所は昨年とおなじ東京都文京区 鳳明館森川別館。
午後3時から一般公開の授賞式を予定しております。
前二回の開票式の大好評をうけ、やります、今年もリアルタイム開票!!!
会場で2次投票をカウントして、参加者のみなさまの前で第四回翻訳ミステリー大賞が決定されます。
そして、ひと晩まるごと翻訳ミステリー漬けのファン・イベント(コンベンション)も、同日同夜、授賞式会場である文京区本郷の和風旅館を借り切って開催いたします。
今年の合言葉は……ずばり《思うぞんぶん翻訳ミステリーの話をしよう!》 です。
翻訳者や翻訳ミステリー出版にたずさわる各社の編集者、ミステリーをこよなく愛する読者のみなさまが多数参加するイベントで、思いきりミステリーの話をしてみませんか。ファン同士で交流を深めることができる全体企画のほか、じっくりたっぷりと愛する翻訳ミステリーの話に花を咲かせられる小部屋もご用意いたします。
会場でいっしょになった人はみんな翻訳ミステリー・ファン。どんどん話しかけて、翻訳ミステリー好きの輪を広げてください。コンベンションの主役は参加されるみなさまです!
本日はその内容をみなさまにご紹介しましょう。
■第1部■
1:大豊作の2012年翻訳ミステリーをふりかえる
当サイトの人気コンテンツといえば「書評七福神の今月の一冊」。名うての読み巧者が毎月の翻訳ミステリーから、各人の「この1冊」を発表しています。これを読書の指針にしている方も多いのでは?
そこで会場では、われらが杉江松恋を進行役として、投票対象期間の「七福神」セレクションをもとに傑作ぞろいでうれしい悲鳴をあげたこの一年をふりかえり、あわせて大賞のゆくえを直前予想。
予習用に「七福神」が2011年9月度から2012年12月度までに選んだ作品の一覧表をご用意しました。
こちらから↓PDFファイルをごらんください。読み落とし作品のチェックにもつかってくれたりするとうれしいです。またタテに見ていくと、七福神それぞれの個性や趣味が見えてきたりしませんか? 「この人のオススメなら安心して読める!」と思えるマイ七福神を見つけるのもいいですね。
● 7huku.pdf (←PDFファイルの表示、ダウンロードはこちらから)
2:リアルタイム開票!
第二回、第三回大賞授賞式をごらんになった方ならもうご存じ、その場で票を読みあげて、「エドガー・アラン・ポー」の顔でカウントしていきます。盛り上がること必至。
最終候補6作は以下のとおりです(作品名50音順)。
『解錠師』スティーヴ・ハミルトン/越前敏弥訳(早川書房)
『罪悪』フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳(東京創元社)
『湿地』アーナルデュル・インドリダソン/柳沢由実子訳(東京創元社)
『毒の目覚め』S・J・ボルトン/法村里絵訳(東京創元社)
『深い疵』ネレ・ノイハウス/酒寄進一訳(東京創元社)
『無罪 INNOCENT』スコット・トゥロー/二宮磬訳(文藝春秋)
![f:id:honyakumystery:20120414171326j:image:w330:left f:id:honyakumystery:20120414171326j:image:w330:left](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/h/honyakumystery/20120414/20120414171326.jpg)
3:第三回翻訳ミステリー大賞贈賞式+受賞作の翻訳者、担当編集者スピーチ
写真は昨年の授賞式での一枚。栄えある翻訳ミステリー大賞に輝いたケイト・モートン『忘れられた花園』の翻訳者、青木純子さん(右)、東京創元社の担当編集者、井垣真理さん(左)。うしろに見えるホワイトボードに貼ってあるのが、投票に応じて貼られていくエドガーくん(仮称)です。
そして今年からの新企画――
4:翻訳ミステリー読者賞発表!
当シンジケートの後援により各地読書会がおこなわれていることは、もうみなさんご存じのとおり。この「翻訳ミステリー読者賞」は、そんな読書会の世話人さんや活発なメンバーさんが自主的に立ち上げた賞です。翻訳ミステリーを愛している人ならだれでも(プロもアマもベテランも初心者もマニアもぜんぶ関係なく、だれでも)、一年でもっともお気に入りになった1冊に投票できます。くわしくはこちらの【公式サイト】をごらんください。
さて、第一回の注目の受賞作がなにになるのか?
当シンジケート事務局一同もわくわくしながら結果をまっています。
まだ投票がおすみでない方、この翻訳ミステリー読者賞の投票締切は3月31日です。【投票要項】をごらんのうえ、ぜひとも清き一票を投じてください。
■第2部■
休憩時間に各自腹ごしらえをしたのち、ふたたび大広間に集結してから第2部の幕開けです。
出版社対抗ビブリオバトル(大広間での全体企画)
各社の翻訳ミステリー編集者諸氏が、それぞれ「イチ押し作品」の読みどころや魅力をビブリオバトル形式でたっぷりと語ってくれます。みなさんお待ちかねのシリーズ最新作、ご贔屓作家の新作の話や、本邦未紹介で名前は知られていないけれど、来年の賞レースでは大注目まちがいなしの隠し玉作品の情報、ここだけのマル秘情報が、どこよりも早くばんばん出てくること必至。これはききのがせませんね。総合司会はシンジケート発起人・越前敏弥と田口俊樹がつとめます。
「出版社対抗」ビブリオバトル終了後は、複数の談話室企画が旅館内のあちこちの部屋で同時進行! どこへ行けばいいのか迷わせてしまって……ごめんなさい!
1:紫煙と酒のハードボイルド雑談部屋
翻訳ミステリー大賞発起人のひとりにして、ローレンス・ブロックの諸作をはじめとするハードボイルド翻訳の第一人者・田口俊樹を牢名主部屋主として、お酒のグラスを片手に大好きなハードボイルドや冒険小説のあれこれを思いきり語りませんか? なお、このお部屋は喫煙室をかねています。ご諒承ください。
2:ゆったり気分のティータイムはコージーのお部屋
当シンジケート「長屋7人衆」のひとり、上條ひろみが、コージー・ミステリ愛読者のみなさんとお目にかかれるのを楽しみにしているお部屋です。毎年、よりすぐりのお茶や作中レシピを再現したお菓子などがテーブルをにぎわせています。みんなでお気に入り作品への思いを語るもよし、おすすめしあうもよし。ごひいきシリーズの最新情報もきけるかもしれません。スイーツ男子も迷わずこの部屋だ!
3:翻訳ミステリよろず相談引き受けます部屋
物語は覚えているのに題名も作者も覚えていないあの作品、もう一回読みたい……と思ったことはありませんか? ちょっとブルーな気分のとき元気になれるミステリが読みたい……そう思ったことは? 大賞候補作のこれを読んですごくおもしろかったんだけど、似たようなテイストの作品を知りたいな……そんなふうに考えたことは? 一回でもそう思ったことのある人は迷わずここへ。当サイト編集人・杉江松恋、七福神のひとり・川出正樹、文藝春秋の特殊編集者・永嶋俊一郎という、いずれ劣らぬ博覧強記(ついでに自宅が汗牛充棟)の三賢人が、あなたの読書のお悩みを快刀乱麻でいっきょ解決いたします。
4:全国からあつまろう読書会の輪!の部屋
北は北海道から南は九州。シンジケート後援のもと、全国各地でおこなわれている翻訳ミステリー読書会。いずれも大盛況です。おもしろいのは各地読書会によって、雰囲気ががらりとちがうこと。それぞれのお国柄でしょうか、お世話役の方々のカラーでしょうか。はたまた……。このお部屋では、各地読書会に参加したことのある方々が、これまでシンジケートの読書会レポートを通じてしか知らなかった、でもちょっと気になるほかの読書会の方々と語りあうためのお部屋です。「おお、あなたが○○読書会の●●さん!」「おうわさはレポートやツイッターでかねがね……」のような会話が、いまからきこえてきそうです。
そして終電前に小部屋企画終了ののちは、もちろん――コンベンションの夜の大人気企画「クイズ大会」!を開催の予定です。
出題者は〈影のサスペンス復興委員会〉会員にして書評七福神の七分の一、ミステリ評論家の川出正樹。
どんなクイズかって? ではここで、昨年出題されたクイズ「エキサイトくん」をちょっとだけご紹介。
有名なミステリー作品の原題を「エキサイト翻訳」にかけて出てきた和訳結果から、正しい邦訳題名を当てるというものです。
腕だめしにチャレンジしてみませんか? 正解はこの記事の末尾にあります。
1:「動物は死ぬに違いありません」
2:「泥棒の都市」
3:「くぼんだ人」
4:「二度内気」
5:「すみません」
6:「ありがとう」
さあ、今年はどんな難問・奇問・斜め上いく問題が飛びだすことやら。ただいま腕によりをかけ、みなさまに楽しんでいただける問題を作成中。 みんな、しっかり予習をしておけよ!
このお楽しみ満載の授賞式&コンベンションの詳細については、下記をごらんください。
【1】日時
鳳明館サイト= http://www.homeikan.com/
1:参加形態:A・日帰り
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当日のタイムスケジュール等は決定次第、当サイトにて告知いたします。各企画の内容なども詳細が決まり次第サイトにてお知らせいたします。
それでは、4月13日、会場でお会いできること、お話しできることを事務局一同も楽しみにしております!
翻訳ミステリー大賞事務局