【編集者リレー・コラム】各社編集部発のひとりごと【不定期更新】

「〈現代英国ミステリの女王〉ミネット・ウォルターズの『遮断地区』にはラムネがよく似合う」(東京創元社S)

みなさんこんにちは。このサイトで「冒険小説にはラムネがよく似合う」を執筆しております、東京創元社翻訳ミステリ担当のSと申します。今回は2月27日発売のミネット・ウォルターズ『遮断地区』(創元推理文庫)についてご紹介したいと思います。何回かこの…

アンソロジー『厭な物語』ができるまで(執筆者・文藝春秋 @Schunag)

厭な物語 (文春文庫)作者: アガサクリスティー,モーリスルヴェル,ジョー・R.ランズデール,シャーリイジャクスン,パトリシアハイスミス,Agatha Christie,Shirley Jackson,Patricia Highsmith,Joe R. Lansdale,Maurice Level,中村妙子,深町眞理子,小倉多加志,…

往事茫々 4 翻訳者と吞む(執筆者・染田屋茂)

こういう思い出話を書いていると、ときおり後ろめたさを感じることがある。要は、当時といまの翻訳業界の落差(格差)である。あの頃はいうなれば「翻訳バブル」、初版部数も重版の頻度も仕事の数もいまよりはるかに多かった。そんな頃の話を得々と書いてい…

往事茫々 3 翻訳者を読む(執筆者・染田屋茂)

前回の繰り返しのようだが、編集者駆け出しの頃はもちろんワープロはなかった。すべて手書きの原稿である。 原稿用紙の主流はペラ(200字詰め)。小学生の頃から400字詰めに作文を書かされていた身としては、新鮮な印象があった。都筑道夫氏ご愛用のオリジナ…

往事茫々 2 翻訳者と話す(執筆者・染田屋茂)

あたりまえだが、編集者駆け出しの頃にはいまのようなメールは存在しなかった。つまり原稿は直接の受け渡しか、お願いして(ヤマトも佐川もなかったので)郵送してもらうしかなかった。遅筆の翻訳者の原稿をただ待っているだけでは埒が明かないので、自然、…

往事茫々 1 翻訳者と出会う(執筆者・染田屋茂)

敬愛する元文芸編集者Sさんが、以前ご自分のHPに若い頃の手帳を公開していたことがある。どこどこへ行った、誰と会ったという簡単な記述がほとんどで、本の世界とは無縁の人なら何の面白みもないのだろうが、そこに並ぶ名前たるや、山本周五郎、丹羽文雄…

「編集者イチオシの翻訳ミステリで世界一周! 翻訳ミステリ13の扉」とは?(東京創元社S)

みなさんこんにちは。このサイトで「冒険小説にはラムネがよく似合う」を連載しております、東京創元社編集部のSです。今回は編集部を代表して、8月1日から小社公式サイトに設置した「翻訳ミステリ13の扉」をご紹介いたします。 ■翻訳ミステリ13の扉 http://…

コージーブックスをよろしく!

みなさん、はじめまして。 原書房より4月10日に創刊しました「コージーブックス」の編集担当Aです。 「え? 原書房がコージーを?」と思われた読者の方も多いかもしれません。原書房というと、本格ミステリや軍事もの、人文書のイメージが強いようですが…