2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東京創元社発のひとりごと 第三回(執筆者・東京創元社編集部M)

益体もない話 翻訳ミステリの編集にたずさわるようになって、今年2010年で六年目になりますが、一冊の本が店頭に並ぶまでには、どこかの過程で必ず何かしらの問題が持ちあがって、頭を悩ますことになるものです。紅茶片手に鼻歌まじりで編集してたら、はい一…

ランダムハウス講談社12月の新刊

【12月刊】 『卵料理のカフェ① あつあつ卵の不吉な火曜日』/Eggs in Purgatory ローラ・チャイルズ(Laura Childs)/東野さやか 訳 ランダムハウス講談社文庫/定価903円(税込)/ISBN: 978-4-270-10333-3 「お茶と探偵」シリーズ著者による新シリーズ登…

TVを消して本を読め!第三回(執筆者・堺三保)

第3回「アメリカ版浅見光彦?」 さて今回は、今アメリカで人気上昇中の新作ミステリドラマと、その第一話にゲスト出演した大物作家たちについて、紹介したいと思います。 その新番組のタイトルは『キャッスル』。ニューヨークを舞台に、売れっ子ミステリ作…

文藝春秋1月の新刊

夜がはじまるとき スティーヴン・キング/白石朗・安野玲・風間賢二・大森望訳 Just After Sunset 文春文庫 スティーヴン・キング最新短篇集! 巨匠が丹精こめて綴った6つの物語。 血も凍る恐怖の物語から静かな悲しみの掌編まで。 長篇『悪霊の島』が「週…

アガサ・クリスティー攻略作戦第七回(執筆者・霜月蒼)

初心者のためのマイクル・クライトン(執筆者・酒井昭伸)

もう十年以上も前、アメリカの書店員がこういってこぼしたという話を聞いたことがある。 「キングやグリシャムは固定客がついているが、クライトンは毎回作品傾向が変わるので、読者に訴求するのがたいへんだ」 ことほどさように、クライトンが手がけるテー…

会心の訳文・第七回(執筆者・平岡敦)

Et, si quelqu’un avait pu les surprendre à cet instant, c’eût été un spectacle émouvant que la première rencontre de ces deux hommes si puissamment armés, touts deux vraiment supérieurs et destinés fatalememt par leurs aptitudes spéciales …

翻訳ミステリー大賞一次投票の結果全公開! その3

(承前) そして、投票者数1の作品は以下の通り!死せる案山子の冒険―聴取者への挑戦〈2〉 (論創海外ミステリ)作者: エラリークイーン,Ellery Queen,飯城勇三出版社/メーカー: 論創社発売日: 2009/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 28回この商品を含…

翻訳ミステリー大賞一次投票の結果全公開! その2

(承前) 第一回翻訳ミステリー大賞第一次投票の結果をすべて発表しています。二日目の今日は、投票者数3と投票者数2の作品をまとめてご紹介しましょう。 投票者数3の作品。フロム・ヘル 上作者: アラン・ムーア,エディ・キャンベル,柳下毅一郎出版社/メ…

翻訳ミステリー大賞一次投票の結果全公開! その1

新年明けましておめでとうございます。今日から3日間は、昨年12月に行われた第1回翻訳ミステリー大賞1次予選で、惜しくも最終候補に残らなかった作品についてご紹介してまいります。ちなみに、上位は以下の通りでした。第1位 犬の力 上 (角川文庫)、犬…

ごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。 今年も翻訳ミステリー大賞及び翻訳ミステリー大賞シンジケートを宜しくお願い申し上げます。 年越し記念スペシャルカウントダウン、いかがでしたでしょうか。当サイトではこのような催しを機会のあるごとにやっていき…

年末特別企画2009〜2010年末年始に読みたいこの1冊 その10

(承前) 最後にお届けするのは、唯一3人のリストに重複した作品。そして、作品名は違うものの4人が名前を挙げた作家です。何を措いても最初に手に取るべき作品・作家ということができるでしょう。 【3人が選んだ作品】 105『クリスマス・プレゼント』ジ…