2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリーとホラーの狭間で・三津田信三さんの巻 第5回(構成・杉江松恋)

好評の三津田信三さんインタビュー、第五回をお届けします。三津田信三さんを知る人なら、誰もがうずうずと気になっていたのではないでしょうか。お待たせしました、今回はまず、三津田さんが愛するホラー・ムービーの話題からお届けします。 (承前) ――前…

新潮社 2月の新刊

『シャーロック・ホームズ 最後の解決』/FINAL SOLUTION マイケル・シェイボン(Michael Chabon)著/黒原敏行訳 新潮文庫/定価:本体438円(税別)/ISBN:9784102036136 『ユダヤ警官同盟』のシェイボンによるオマージュに満ちた典雅なるホームズもの! …

二見書房発のひとりごと(執筆者・PPZ編集部ゾン子、の中の人)

皆さんはじめまして。『高慢と偏見とゾンビ( Pride and Prejudice and Zombies)』略してPPZ編集部のゾン子です。 Twitterをご利用の一部の方はすでに御存ビかもしれませんが、2009年12月16日のジェイン・オースティン234回目のお誕生日に突如つぶやき始め、F…

海外ミステリー賞あ・ら・かると

こんにちは。 本日はミステリー賞についての特集をお届けします。発端は当サイト読者のYさんから、海外のミステリー賞はたくさんありすぎるためなじみのない読者にはわかりづらい、「どの国のどの団体がどのようなミステリの賞を出しているのか」整理したら…

TVを消して本を読め!第四回(執筆者・堺三保)

第4回「マイケル・シェイボンとホームズ贋作」 日本でもアメリカでも、映画といえば『アバター』の驚異的な映像とその大ヒットが、(公開後1ヶ月以上経ってるのに)いまだに話題騒然だったりするわけですが、その陰に隠れて、アメリカ国内興収約2億ドルと…

訃報 相原真理子さん

翻訳者の相原真理子さんが1月29日に亡くなられました。享年62。ご遺族の意向により、ご葬儀は本日までに近親者のみで執り行われておりました。 相原さんの近年のご訳業としてはパトリシア・コーンウェル〈検屍官〉シリーズがあまりにも有名ですが、その…

 アガサ・クリスティー攻略作戦 第九回(執筆者・霜月蒼)

ランダムハウス講談社1月の新刊

【1月刊】 『ミステリ書店⑤ 幽霊探偵と呪われた館』/The Ghost and the Haunted Mansion アリス・キンバリー(Alice Kimberly)/新井ひろみ 訳 ランダムハウス講談社文庫/定価903円(税込)/ISBN: 978-4-270-10336-4 鉄柵に囲まれ、不気味にそびえたつ豪…

第2回 ボブ・ラングレー『北壁の死闘』の巻(執筆者・東京創元社編集部S)

『北壁の死闘』 ボブ・ラングレー/海津正彦訳 創元ライブラリー北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ)作者: ボブ・ラングレー,海津正彦出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1987/12/12メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 24回この商品を含むブログ (4…

会心の訳文・第九回(執筆者・田口俊樹)

デビューした当時は会心の訳文ばかり書いていた。おれほど翻訳のうまいやつはいないんじゃないかと思っていた。そう、な〜んもわかっていなかったんである。 自分程度の翻訳者なんて世の中にごろごろしていることを知るのに、さして時間はかからなかった。そ…