【随時更新】訳者自身による新刊紹介

パトリシア・ハイスミス『キャロル』(今回の執筆者・柿沼瑛子)

キャロル (河出文庫)作者: パトリシアハイスミス,Patricia Highsmith,柿沼瑛子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/12/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (32件) を見る たとえばわたしたちがある日ものすごく美しい異性(あるいは同性)に出会っ…

バリー・ライガ『殺人者たちの王』(今回の執筆者・満園真木)

殺人者たちの王 (創元推理文庫)作者: バリー・ライガ,満園真木出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/11/12メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る シリアルキラーの息子ジャスパー(ジャズ)・デントを主人公とした青春ミステリ『さよなら、…

「現代華文推理系列」第二期(今回の執筆者・稲村文吾)

中国語で書かれたミステリを読んでその紹介を行っている、稲村文吾と申します。 「今まで注目されることのあまり多くなかった」というような言葉が枕詞のように付いて回る中国語圏の小説、特にジャンル小説の分野ですが、2015年に入ってから、台湾で行われて…

ピエール・ルメートル『天国でまた会おう』(今回の執筆者・平岡敦)

北欧勢やドイツ勢に押され気味で、いささか影の薄かったフランスミステリ。その鬱憤をいっきに晴らすかのような爆発的大ヒットを記録したのが、ピエール・ルメートルの『その女アレックス』だった。なにしろ「このミス」「文春ミステリーベスト10」「ミステ…

エラリー・クイーン『チェスプレイヤーの密室』(今回の執筆者・飯城勇三)

ごぶさたしております。以前、「初心者のためのエラリー・クイーン入門」(【前篇】・【後篇】)を書かせていただいた飯城勇三です。今回は、私が訳した本の紹介をさせてもらいたいと思います。その本は、原書房から2015年9月24日発売予定の〈エラリー・クイ…

トム・ロブ・スミス『偽りの楽園』(今回の執筆者・田口俊樹——訳者あとがきより抜粋)

偽りの楽園(上) (新潮文庫)作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/08/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (31件) を見る偽りの楽園(下) (新潮文庫)作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹出版社/…

【新訳】マーガレット・ミラー『まるで天使のような』(今回の執筆者・黒原敏行)

まるで天使のような (創元推理文庫)作者: マーガレット・ミラー,黒原敏行出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/08/29メディア: 文庫この商品を含むブログ (21件) を見る 心理ミステリの鬼才、マーガレット・ミラーの名作『まるで天使のような』の新訳(…

ダニエル・フリードマン『もう過去はいらない』(今回の執筆者:野口百合子)

◆よりハードに、よりディープに、よりシリアスに( ©川出正樹氏) こんなかっこいいジジイになりたい! と、『もう年はとれない』の訳者あとがきに書いたのだが、主人公である食えない超後期高齢者の元刑事、バック・シャッツがこれほど多くの読者の皆様の共…

アン・クリーヴス『水の葬送』(今回の執筆者・玉木亨)

水の葬送 (創元推理文庫)作者: アン・クリーヴス,玉木亨出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2015/07/19メディア: 文庫この商品を含むブログ (9件) を見る シェトランド。 白状すると、シリーズ一作目の『大鴉の啼く冬』を翻訳するまで、それがどこにあるの…

『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(今回の執筆者・矢口誠)

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド作者: Abbie Bernstein,矢口誠出版社/メーカー: 玄光社発売日: 2015/07/21メディア: 大型本この商品を含むブログ (27件) を見る 今回、翻訳ミステリー大賞シンジケートの事務局から『メイキング・オブ・…

ローズ・ピアシー『わが愛しのホームズ』(今回の執筆者・柿沼瑛子)

わが愛しのホームズ (モノクローム・ロマンス文庫)作者: ローズ・ピアシー,ヤマダサクラコ,柿沼瑛子出版社/メーカー: 新書館発売日: 2015/02/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る わたしは格別熱心なシャーロキアンというわけではないのです…

ポール・アダム『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』(今回の執筆者・青木悦子)

ヴァイオリンはお好きですか? あるいは、渋い初老のおじさまは好きですか? イタリア料理は? 旅は? 歴史の裏話は好きですか? ひとつでも当てはまるものがあれば、きっと本書を楽しんでいただけることと思います。 今月に出ましたこの新刊『ヴァイオリン…

ジョアン・フルーク『シナモンロールは追跡する』(今回の執筆者・上條ひろみ)

秋ですね。スポーツの秋、芸術の秋……いや、やっぱり食欲の秋でしょ(読書の秋はデフォで)、というみなさま、待たせしました! ジョアン・フルークのお菓子探偵ハンナシリーズ第15弾『シナモンロールは追跡する』が10月20日に刊行になりました シナモンロー…