【読書日記】アガサ・クリスティー攻略作戦【隔週更新】
霜月蒼氏による当サイトの大人気連載【アガサ・クリスティー攻略作戦】は、3月2日の第46回でエルキュール・ポアロ篇とミス・マープル篇がおわりました。 次回からはトミーとタペンス篇がはじまる予定ですが、ここでポアル&マープル篇で取り上げられた作…
ついにミス・マープルものを読了し終えた。われながらびっくりである。 『鏡は横にひび割れて』の回で記したように、わたしはいまではミス・マープルのファンとなっている。なんとね。中期以降のエルキュール・ポアロものの作品としての見事さには舌を巻くほ…
本コラムは、アガサ・クリスティー作品を早川書房の《クリスティー文庫》の第一巻『スタイルズ荘の怪事件』から順番に読んでゆく、というものである。となると、前回ご紹介した33巻『カーテン』の次の34巻は『ブラック・コーヒー〔小説版〕』をとりあげねば…
『マギンティ夫人は死んだ』(クリスティー文庫)を読みたまえ、と杉江松恋がわたしに言ったのは、1989年の冬のことである。わたしは大学一年、杉江松恋は三年生だった。わたしがサークルの同人誌に私立探偵小説を発表した翌月だったと記憶している。 わ…