NY Times ベストセラー速報 20141013(執筆者・満園真木)

 
アメリカのベストセラー・ランキング
10月19日付 The New York Times紙(ハードカバー・フィクション部門)
 
1. BURN    New!
James Patterson and Michael Ledwidge ジェイムズ・パタースン、マイクル・レドウィッジ

Burn: (Michael Bennett 7) (English Edition)

Burn: (Michael Bennett 7) (English Edition)

ベストセラー作家パタースンとレドウィッジの共著によるニューヨーク市警刑事マイケル・ベネット・シリーズの第7作。ハーレムの空きビルで怪しげなパーティが開かれているとの通報を受けたベネット。やがてそのビルで黒焦げの死体が見つかる。
 
2. EDGE OF ETERNITY    Down
Ken Follett ケン・フォレット
Edge of Eternity (The Century Trilogy)

Edge of Eternity (The Century Trilogy)

1960年代から80年代にかけて、国籍のちがう5つの家族が、冷戦という時代に翻弄されながら生きていくさまを描く。『巨人たちの落日』『凍てつく世界』につづく、20世紀をテーマにした「100年3部作」の第3部。
 
3. SOMEWHERE SAFE WITH SOMEBODY GOOD    Stay
Jan Karon ジャン・カロン
Somewhere Safe with Somebody Good: The New Mitford Novel (English Edition)

Somewhere Safe with Somebody Good: The New Mitford Novel (English Edition)

ノース・カロライナの架空の田舎町ミットフォードを舞台に、住民たちの悲喜こもごもを描いたヒューマンドラマ・シリーズ第10作。前作でシリーズ完結が告げられてから9年、旅を終えた主人公の牧師夫妻がミットフォードへ帰ってくる。
 
4. PERSONAL    Down
Lee Child リー・チャイルド
Personal (with bonus short story Not a Drill): A Jack Reacher Novel (English Edition)

Personal (with bonus short story Not a Drill): A Jack Reacher Novel (English Edition)

一匹狼の元軍人ジャック・リーチャーが活躍する人気シリーズ第19作。パリでフランス大統領の暗殺未遂事件が発生する。次なる標的はおそらくサミット。リーチャーはかつて自らの手で捕らえた容疑者の凄腕スナイパーをふたたび追う。
 
5. ALL THE LIGHT WE CANNOT SEE    Stay
Anthony Doerr アンソニー・ドーア
All the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)

All the Light We Cannot See: A Novel (English Edition)

フランスに住む盲目の少女と、無線技師となり戦争に巻きこまれていくドイツ人の青年――第二次大戦直前、ふたりの人生がサン・マロで交錯する。短編集シェル・コレクターでデビューした著者の4年ぶりの新作長編。
 
6. THE CHILDREN ACT    Up
Ian McEwan イアン・マキューアン
The Children Act (English Edition)

The Children Act (English Edition)

ロンドン高等法院の女性裁判官フィオナのもとに、急を要する案件が持ちこまれる。白血病の17歳の青年が信仰上の理由で輸血を拒んでいることに対する、病院からの訴えだった。青年とその家族と話すうちに、結婚生活に悩むフィオナ自身の気持ちも変化してゆく。
 
7. THE BONE CLOCKS    Down
David Mitchell デイヴィッド・ミッチェル
The Bone Clocks

The Bone Clocks

クラウド・アトラスで知られる著者の第6作。霊感の強い少女、イラク戦争の従軍記者、落ち目の小説家。数人の語り手によって、不死なる者たちのひそかな戦いが明らかにされていくメタフィジカル・スリラー。2014年ブッカー賞ノミネート。
 
8. THE LOST KEY    New!
Catherine Coulter and J. T. Ellison キャサリン・コールター、J・T・エリソン
The Lost Key (A Brit in the FBI, Book 2)

The Lost Key (A Brit in the FBI, Book 2)

貴族出身のロンドン警視庁警部ニコラスと女性FBI捜査官マイクのコンビが活躍するロマンチック・サスペンスの第2弾。ニコラスとマイクはウォール街で起きた刺殺事件を調べるうち、第一次大戦中に金塊を積んだまま消えたUボートの謎に踏みこむことになる。
 
9. THE PAYING GUESTS    Down
Sarah Waters サラ・ウォーターズ
The Paying Guests (English Edition)

The Paying Guests (English Edition)

舞台は1922年のロンドン。寡婦のミセス・レイとその未婚の娘フランシスは、金銭的事情から、若い夫婦を間借り人として迎える。母子の生活を掻き乱すこの夫婦との日常は、予想もしない波瀾へとつながっていく。
 
10. BIG LITTLE LIES    Up
Liane Moriarty リアン・モリアーティ
Big Little Lies (English Edition)

Big Little Lies (English Edition)

オーストラリアの小さな町で、同じ幼稚園に子どもを通わせるママ友たち。冒頭でそのうちのひとりが死ぬことが明かされる。誰が、そしてなぜ――“THE HUSBAND'S SECRET”でブレイクした著者による新作ドメスティック・サスペンス。
       
【まとめ】
“全米一売れてる作家”ジェイムズ・パタースンの新作スリラーが初登場1位を獲得。8位に登場したキャサリン・コールター&J・T・エリソンの共著によるロマンチック・サスペンスは、シリーズ第1作『略奪』の邦訳が8月に刊行されたばかりです。ベストテン外の14位には『エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語』の邦訳があるガース・ステインの“A SUDDEN LIGHT”が、15位には2014年全米図書賞候補となったエミリー・セントジョン・マンデルのSF小説“STATION ELEVEN”がランクインしています。
 

満園真木(みつぞの まき)

東京在住の翻訳者。訳書はダン・T・セールベリ『モナ 聖なる感染』、ベリンダ・バウアー『ラバーネッカー』、アイザック・マリオン『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』など。ゾンビドラマ『ウォーキング・デッド』の新シリーズの放送開始を楽しみにしている今日このごろです。
 
殺意がふたりを分かつまで (ヴィレッジブックス)

殺意がふたりを分かつまで (ヴィレッジブックス)

翼ある者のさだめ (ランダムハウス講談社文庫)

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かくれんぼ (新潮文庫)

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殺人カップル (新潮文庫)

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デッドエンド (ハヤカワ文庫NV)

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略奪 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))

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エンゾ レーサーになりたかった犬とある家族の物語

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A Sudden Light: A Novel (English Edition)

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Station Eleven (English Edition)

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ラバーネッカー

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