2009年、私のベスト10暫定版・第2回(執筆者・池上冬樹)
1位 スティーグ・ラーソン『ミレニアム』三部作(ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利訳/早川書房)
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
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- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,山田美明
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- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
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ダブリンで死んだ娘 (ランダムハウス講談社文庫 フ 10-1)
- 作者: ベンジャミンブラック,松本剛史
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- 作者: ジョン・ハート,東野さやか
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- 作者: アルトゥーロ・ペレス・レべルテ,木村裕美
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現代短篇の名手たち1 コーパスへの道 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: デニス・ルヘイン,加賀山卓朗・他
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- 作者: チェルシー・ケイン,高橋恭美子
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- 作者: リー・チャイルド,小林宏明
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- 作者: ジェフリーアーチャー,Jeffrey Archer,永井淳
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- 作者: オレンスタインハウアー,Olen Steinhauer,村上博基
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- 作者: アンデシュルースルンド,ベリエヘルストレム,ヘレンハルメ美穂
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1位の『ミレニアム』は不動でしょう。いかに凄いかは、第三部の『眠れる女と狂卓の騎士』の解説に書きました。
2位は意外かもしれませんが(というか、みなさんノーマークでしょうね)、これはロス・マクドナルドがもしも現在生きていて、リュウ・アーチャーものを書かないでいたらどんなミステリになっていたのか、ということを考えさせる傑作。
3位は今年のベスト1! と思っていた小説。1位と2位の出現で、3位になりました。詳しくは帯をお読みください。
4位と5位も、本来ならベスト3クラス。登場人物ほとんど3人という4位は密室劇として圧倒的。5位は収録されている短篇がみな出来が鮮やか。とくに戯曲「コロナド――二幕劇」が素晴らしいですね。
6位は、今年いちばんの変化球かもしれない。これほど“変態”の二文字が似合うサイコ&警察ものは珍しい。
7位は、わが最愛のシリーズの一冊。翻訳紹介が途絶えないことを祈るだけ。
8位は、近年のアーチャーのベスト1。本来ならもっと上に置いてしかるべきなのだが、ことしはレベルが高いのでわりをくったかな。
9位も、わりをくったくちか。本来ならベスト5に軽く入る作品である。
10位は、北欧ミステリのレベルの高さをみせつけた秀作。このシリーズも楽しみ。