【毎月更新】堺三保の最新TVドラマ・映画事情【USA】

TVを消して本を読め!第二十回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第20回 二枚目詐欺師にご用心『WHITE COLLAR 天才詐欺師は捜査官』 以前、元凄腕保険調査員が一流犯罪者たちを集めて詐欺師チームを結成するという「レバレッジ 〜詐欺師たちの流儀」(連載第6回)をご紹介しましたが、今回はあれと正反対、天才詐欺師がF…

TVを消して本を読め!第十九回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第19回「米TVドラマ2010−11年シーズン終了間近、お亡くなりになったシリーズはどれ?」 5月というと日本はそろそろ新入生たちが5月病にかかる時期ですが、アメリカでは前年の9月から始まったテレビのシーズンが終了する時期となります。 それはすなわち…

TVを消して本を読め!第十八回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第18回 シビアでくらーい諜報戦を描いてイギリスで大人気の「MI−5 英国機密諜報部」 世界で一番有名なスパイ、007ことジェイムズ・ボンドが所属しているSIS(イギリス情報局秘密情報部)、旧称をMI6(イギリス軍情報部第6課)という組織は、イ…

TVを消して本を読め!第十七回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第17回 善人ゼロのバイカーギャングドラマ「サンズ・オブ・アナーキー」 私はどうにもアメリカの田舎が恐いのです。 日本の田舎なんか、比べものにならない恐ろしさが、アメリカの田舎町にはあるような気がしてなりません。 日本の田舎というと、何か牧歌的…

TVを消して本を読め!第十六回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第16回 ちょーゆるゆるなおたくスパイアクション「チャック」 「24」のヒット以降、アメリカのテレビドラマには(科学捜査ものほどではないですが)次々にスパイものが登場しています。 たとえば、アメリカの情報機関を突然解雇され、裸一貫で生まれ故郷の…

TVを消して本を読め!第十五回(執筆者・堺三保/挿絵・水玉螢之丞)

第15回 ホームズ譚を現代化した、野心的なリメイク作品「シャーロック」 ちょうど去年の今頃、この連載で、シャーロック・ホームズについて書いていたのですが、皆さんご記憶でしょうか? あの頃は、ちょうどガイ・リッチー監督版の映画「シャーロック・ホー…

TVを消して本を読め! 第十四回(執筆者・堺三保)

第14回 懐かしのヒーロー「グリーン・ホーネット」復活 さて今回は映画の話題。といっても、実はまだ私も見てないし、出来は大変不安な一本なのですが。 皆さんは「グリーン・ホーネット」という六〇年代のテレビドラマをご存じでしょうか? 四〇代後半より…

TVを消して本を読め!第十三回(執筆者・堺三保)

第十三回 迫真の警察ドラマ「サウスランド」 前にも何かで書いたような気がしますが、アメリカの地上波放送における視聴率争いの激しさは、日本の比ではありません。視聴率が悪ければ、シーズン途中であろうと、あっというまに打ち切りが待っているのです。…

TVを消して本を読め!第十二回(執筆者・堺三保)

第12回「吸血鬼ロマンス×猟奇ミステリ=『トゥルー・ブラッド』」 今、アメリカでは、女性読者を中心に、ホラー風味のロマンス小説、いわゆる「パラノーマル・ロマンス」が大流行しています。 その源流は、アン・ライスの『夜明けのヴァンパイア』に始まる…

TVを消して本を読め!第十一回(執筆者・堺三保)

第11回「捨て身の高校教師が悪の道にずぶずぶとはまり込んでいく、 黒い笑いに満ちたドラマ『ブレイキング・バッド』」 前回、「最近のエミー賞はケーブルテレビ局製作のドラマが強い」というような話を書きましたが、先日のエミー賞授賞式でも、コメディ…

TVを消して本を読め!第十回(執筆者・堺三保)

第10回「自白を引き出すアメリカ流「落とし」の達人の活躍を描く「クローザー」 確か、前にも書いたと思うのですが、アメリカの地上波テレビドラマは、毎年9月に新シーズンが始まって翌年の5月に終わります。つまり、6〜8月のあいだはお休み中なわけで…

TVを消して本を読め!第九回(執筆者・堺三保)

第9回「西部魂は消えじ。保安官が主人公の現代ウェスタン『ジャスティファイド』」 アメリカは日本よりも一足先に長い長い夏休みシーズンに突入しています。おかげで映画館では、ど派手なアクション大作が目白押しだったりするのですが、前作同様快調な「ア…

TVを消して本を読め!第八回(執筆者・堺三保)

第8回「そろそろ新番組情報の季節。この秋の話題を独占するミステリドラマはどれ?」 先月は更新が遅れてすいませんでした。 いやー、期末試験だ、卒業式だ、送別会だなんだと、やたらとドタバタしていたもので(知らない方もたくさんおられると思いますが…

TVを消して本を読め!第七回(執筆者・堺三保)

第7回「スパイ転じてよろずトラブル解決業に」 今回ご紹介するのは、日本でもCS放送のみならずDVD化も開始されて、認知度アップ中のトラブルシューターもの「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」です。 主人公のマイケル・ウェスティンは、元はアメリ…

TVを消して本を読め!第六回(執筆者・堺三保)

第6回「騙しあいにご用心」 翻訳ミステリファンの皆さんならコン・ゲームという言葉はご存じですよね。「騙すか、騙されるか」という詐欺師に代表される知能犯の犯罪を描いた作品のことで、基本的に暴力を使わないこともあって、ユーモラスなコメディ仕立て…

TVを消して本を読め!第五回(執筆者・堺三保)

第5回「連続殺人鬼人気ナンバー1といえば?」 今、最も有名な想像上の殺人鬼といえば、皆さんもご存じのハンニバル・レクター博士でしょう。 『レッド・ドラゴン』で初登場し、『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、『ハンニバル・ライジング』と、現在まで…

TVを消して本を読め!第四回(執筆者・堺三保)

第4回「マイケル・シェイボンとホームズ贋作」 日本でもアメリカでも、映画といえば『アバター』の驚異的な映像とその大ヒットが、(公開後1ヶ月以上経ってるのに)いまだに話題騒然だったりするわけですが、その陰に隠れて、アメリカ国内興収約2億ドルと…

TVを消して本を読め!第三回(執筆者・堺三保)

第3回「アメリカ版浅見光彦?」 さて今回は、今アメリカで人気上昇中の新作ミステリドラマと、その第一話にゲスト出演した大物作家たちについて、紹介したいと思います。 その新番組のタイトルは『キャッスル』。ニューヨークを舞台に、売れっ子ミステリ作…

TVを消して本を読め!第二回(執筆者・堺三保)

こんなに原作とキャラが違ってていいわけ? 今、医学者探偵といえば、誰のことだと思います? 元祖法医学者探偵のソーンダイク教授?(『赤い拇指紋』とか、古典過ぎますかね、やっぱ(笑)) スケルトン探偵ギデオン・オリヴァー?(初期作品『暗い森』は、…

TVを消して本を読め!第一回(執筆者・堺三保)

その設定、どこかで見たような……(笑) ども、堺三保です。今回からミステリ小説に関連した、アメリカの映画やテレビドラマの話題を紹介していこうと思っておりますので、御用とお急ぎでない方は、しばしおつきあいいただければ幸いです。 さて、もしかした…