2009-11-12から1日間の記事一覧

2009年、私のベスト10暫定版第7回・その1(執筆者・古山裕樹)

1ドン・ウィンズロウ『犬の力』(角川文庫)犬の力 上 (角川文庫)作者: ドン・ウィンズロウ,東江一紀出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/08/25メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 175回この商品を含むブログ (190件) を見…

2009年、私のベスト10暫定版第7回・その2(執筆者・古山裕樹)

(承前) 2位にはロバート・リテルの大河スパイ小説を。40年近くにおよぶ米ソの諜報戦からソ連崩壊にまで及ぶ、CIAの物語だ。 個々のエピソードは、冷戦の最前線を舞台にしている。ハンガリー、キューバ、アフガニスタン……。米ソが直接衝突しなかっただ…

2009年、私のベスト10暫定版第7回・その3(執筆者・古山裕樹)

(承前) 6位の『狼のゲーム』は、暗黒ロシアを舞台にした、暴力過剰の物語。本書については、先日「私設応援団」で紹介したとおり。 7位は、ジョン・ル・カレの、一見すると冷戦回顧風味の作品。ただし、実は9・11をテーマにした作品である。冷戦時代…