第1回熊本読書会レポート(執筆者:吉村栄師)

皆様、あけましておめでとうございます。
はじめまして。熊本読書会の世話人の吉村です。
去る12月7日に第1回の熊本読書会を開催しましたので、簡単ですがレポートをお伝えします。


当初、8月末の予定が、当方の入院により12月となってしまいました。
退院後は逆に忙しくなり、十分な告知活動ができなかったことに加えて、師走ということで、当初参加予定だった方も1人減り、2人減り、最終的な参加者は残念ながら8月の頃の半分となっていました。


参加者の内訳は福岡から2名、地元熊本からは私を含めた3人でしたが、既に福岡読書会に参加経験のあるMさんや、留学経験のあるMさんが、積極的にコメントしていただき、誰とも面識のない私にとってはプラスでした。
おかげで中身の濃い会になったのではないかと思います。


幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))

さて、第1回の課題書は「幻の女」
実をいうと、「幻の女」をセレクトしたのは全くの偶然でしたが、開催を記念して、横浜読書会のおてもと様(@otemoto)からいただいた、貴重な○○を披露することができました。
また、会場一番乗りで、映画に造詣の深いNさんからは、ウールリッチ(アイリッシュ)の黒衣の花嫁をご献本いただき、併せて参加者の皆様にご覧いただきました。(FBで紹介しております)


感想の方ですが、やはり「幻の女」といえばその序文。
大半の方が評価しておられました。
主人公のヘンダースンが序盤以降、影が薄くなるのはいいとしても、登場人物が限定されてくるため、読み進めると犯人がある程度絞り込めてしまうのは減点でしょうか。
ただ、それでも妻の自作自演説、バージェス怪しい説などもあり、それなりに読み手に推理の幅を与えていたと思います。
ラストの語りで伏線を回収されますが、「幻の女」はもう少し重要な役割でもよかったんじゃないかという気がしました。


あっという間に終わった1時間半。
撤収のあと、所用のために帰られたIさん以外の3人と懇親会へ。
世間話なども交えつつ、惜しまれつつもお開き。
無事に第1回を終えることができました。
次回開催については確定はしませんでしたが、春先には・・・と個人的には考えているところです。


このレポートのことは頭の片隅にはありましたが、書きなぐったメモから書き起こすのはやはり難しいですね。
こちらは今後の課題としておきます。
普段の仕事柄、要約して書くことが習慣になっているので、他の執筆者の様に面白いレポートにはなっていませんが、いかがでしたでしょうか。
今後とも熊本読書会をどうかよろしくお願いします。


熊本ミステリー読書会(https://www.facebook.com/kumamotomystery) 吉村(@kumamotomystery)